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「ジャンル感」を意識して作曲するときに大切な3つのこと

オリジナル曲をつくる際に、ジャンルを意識してつくりたいときがあると思います。

例えば、ジャズっぽい曲にしたいとか、ロックを感じる曲にしたい、クラブミュージック系のノリにしたい、などなど。

そのジャンルっぽさ=ジャンル感を醸し出すために重要なことについて書いてみたいと思います。

どのジャンルにも共通に大切なことなので、どんなジャンル感をつくるにしても役に立つと思います。

リズムパターン


「ジャンル=リズム」といわれるほど、リズムパターンはジャンル感を表現することに直結します。

例えば、ハウス系ならバスドラの4つ打ちと裏拍のオープンハイハット、アフロキューバン系ならクラーベの2-3(または3-2)リズム、ボサノバならアコギのシンコペーションの刻み、などなど。

そのジャンルのリズムを取り入れるだけでも、オリジナル曲にジャンル感を匂わせることができます。

音色


リズムパターンと同様にジャンル感を醸し出すのが、使われる楽器の音色です。

先ほどのリズムパターンのところでも、楽器とともにリズムの例を書きました。

リズムパターンと使われる楽器はリンクしてジャンル感をつくっていることが多いです。

また、同じ楽器でもその音色によってジャンル感が分かれることがあります。

ロックは歪んだギターが一つの特徴ですが、メタルになるとロックギターよりさらに歪ませたギターが多用されます。

逆にポップス系になると、クリーン系やクランチ系のギターが多用されます。

特徴となるリズムパターンと音色を把握すれば、表面的にはほとんどのジャンル感を表現できると思います。

思想・背景


しかし、オリジナル曲にジャンル感を取り入れるためには、リズムパターンと音色だけではちょっと心許ないです。

ジャンルが成立した思想や背景を理解することは、ジャンル感をオリジナルへ取り込むためにもっとも重要なことだど思います。

例えば、パンクミュージックは若者の反抗心を背景に成立してきました。

なので、激しい曲調やメッセージ性のある歌詞が特徴です。

自身のオリジナル曲のテーマが「揺れ動く乙女心」だったとしたら、曲のジャンルにパンクを選ぶのは、やはりチグハグな感じがします。

同じように、ブルースの曲調にのせて「幸せな結婚生活」を歌ったり、演歌の曲調で「森のくまさん」みたいなかわいいテーマも、やっぱりチグハグな感じがします。

オリジナルのテーマに合ったジャンル感を取り入れるために、そのジャンルがどういう背景でどんな考えから生まれたかを理解しておきましょう。

ただし、そのチグハグな感じをあえてオリジナリティとして表現するならOKだと思います。

それをするにしてもやはり、背景をしっかり理解してその逆をつく、という視点がないと上手く表現できないと思います。

どのように学ぶか


当たり前ですが、いろんなジャンルを聴くことがもっとも重要です。

Apple Music. などのストリーミングサービスには、ジャンルごとに代表的な曲がまとめられたプレイリストがあります。

このプレイリストはジャンル感、特にリズムパターンや音色を学ぶのにとても便利なので、是非使ってみてください。

思想や背景について学ぶには、書籍などがいいと思います。

それぞれのジャンルにさまざまな解説本が出ていますが、まずはポピュラーミュージックについて全体的に知りたいという場合は、こちらの本がオススメです。

「大衆音楽史 森 正人著 中公新書」

と言ったわけで今回は、ジャンルについて書いてみました。

ジャンル感をコントロールできると、オリジナル曲の幅も一気に広がるので、いろいろと学んでみてはいかがでしょうか。

以上、参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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