【曲作りに役立つ】なるべく簡単なメロディでいい曲を作るための方法

耳に残る曲、一度聴いただけで覚えてもらえる曲、心地よく聴いてもらえる曲、などなどをつくるには、メロディの要素をなるたけ簡潔するとよいですよ、という話を書こうと思います。


モチーフをいじくり組み合わせる


以前の記事でモチーフの大切さについて書きました。
モチーフとそのバリエーションを組み合わせてメロディをつくることで、少ない要素でまとまりのある曲に仕上げることができます。


モチーフのいじり方については詳しく書かなかったので、具体的な方法をみていきたいと思います。
モチーフ変形のバリエーションかなりの数あるので、とりあえずよく使うものだけ書いてみます。

①繰り返し

モチーフをそのまま繰り返す。ただ繰り返すだけでなく、休符を挟んだり、その休符を定期的に変えてみたり。
全く同じに繰り返すのでなく、音程を変えてリズムだけモチーフと同じで繰り返すといい感じになります。

②反転

モチーフを前後反転させる、リズムのみ反転・音程のみ反転・その組み合わせを①の繰り返しと合わせてつなげる。
もうこれだけでかなりのバリエーションできますね。

③伸張

モチーフのリズムを倍にして引き伸ばします。16分音符のとこを8分音符に、8分音符のとこは4分音符に、といった感じ。
音が長くなるので、スピード感がスローダウンした感じになります。

④縮小

③の逆です。スピード感が増します。

⑤切り取り

モチーフの前半分とか後ろ半分とか、一部のみ切り取とります。
これも①繰り返しと使うと効果的です。

①〜⑤全部をいろいろ組み合わせてみて、自分の表現したいことに合ったメロディをつくってみて下さい。

休符のホスピタリティ


メロディかない=休符ですね。
要素が少ないどころか、ない部分ですが、休符を適度に設けることは、耳に残るメロディにかなり効果があります。その効果はだいたいこんな感じ。

①聴き手がメロディを解釈する時間を与える。

学校の授業で新しい知識を切れ目なくどんどん話されても全然覚えられないのと一緒で、メロディに休符がないと、あぁこんなメロディなんだ〜と聴き手が感じる間もなく曲が過ぎ去ってしまいます。
休符はある意味、聴き手の休憩スペースになるわけです。

②ブロック化されて覚えやすい

マジカルナンバーってのがあって、人の脳は2〜7くらいの数を超えると一度に覚えるのが難しいそうです。
休符のあるメロディは、休符前と後でメロディがブロック化して聴こえるので覚えやすくなります。
ブロック化にはマジカルナンバーを参考に音数を考えてみるといいと思います。

③歌いやすい=覚えやすい

休符があると息継ぎ時間にできるので歌いやすいです。人は歌えるメロディはよく覚えるので耳に残りやすい曲になります。
歌いやすさとか要素の少なさでいうと童謡が参考になります。
ずっと歌われてる歌ってやっぱよくできてるんだなぁ。

こうやってみてみると、休符は聴き手や歌い手へのホスピタリティと言ってもいいかも知れません。
語りすぎないくらいがカッコいい。

どんなことを表現したいかで戦略は変わる


いろいろ書きましたが、最後に大事な注意点を。
上で書いたのはあくまで、耳に残る・覚えやすい、などを目指す場合のメロディの戦略です。

もし、強烈な違和感を与えたい、とか複雑な心情を複雑なメロディで表現したいとか、目指す方向が明確な場合は、もちろんシンプルなメロディではなくするのが良いでしょう。

目指すゴールによって戦略は変わる。全てのメロディについて言える絶対的な正解はない。ということだと思います。

そこが面白いところですね。
参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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