初心者向け音楽理論第二弾です。
今回は、ダイアトニックスケールとコードについて書きたいと思います。
(手元にキーボードがあると、よりわかりやすいです。スマホApp.でもOK!)
第一弾の記事はこちら。
ダイアトニックスケールはなぜ大事なのか
第一弾の記事でも書いたように、ほとんどのポップスはダイアトニックスケールの音の組み合わせでできています。
それはメロディだけでなく、和音も同じです。
ドレミファソラシ〜の音をある法則で組み合わせると、和音=コードを生み出すことができます。
このコードを知ると、まとまりのある聴きやすい曲がつくれたり、好きな曲の耳コピが断然早くなったり、いろいろいいことがあります。
耳コピについてはこちら。(この記事を全部読んでから読むと、よりわかりやすいです。)
ダイアトニックスケールから生まれるコード
ダイアトニックスケールからつくられるコードをダイアトニックコードといいます。つくり方は以下のような感じ。
①ルートを決める
ダイアトニックスケールのうち好きな1音を選びます。ここではドの音(1度の音)にします。
②ルートからスケール上で二つ離れた音を重ねる
ドの場合、二つ離れた音はミになりますね。ドとミを同時に鳴らしてみて下さい。もう和音っぽいですよね。
③さらに二つ離れた音を重ねる
ド・ミと重ねたら、次はミの音から二つ離れた音をさらに重ねます。ミから二つ離れてるのはソです。
これでできた、「ド・ミ・ソ」を同時に鳴らしてみて下さい。響きがさらにしっかりしましたね。
これで和音の完成です。
ド以外のルートの場合にも同じ手順で7パターン全てつくって聴いてみてください。
出来上がるコードの構成音はそれぞれ以下のようになります。
ド・ミ・ソ
レ・ファ・ラ
ミ・ソ・シ
ファ・ラ・ド
ソ・シ・レ
ラ・ド・ミ
シ・レ・ファ
それぞれ鳴らしてみてください。コードによって響きの個性が違うのがわかると思います。
これらを組み合わせて曲の和音を組み上げていくんですね。
ちなみに、音が3つ組み合わさってできたコードのことをトライアドと呼びます。
さらに音を重ねられる
上で書いたコードのつくり方の発展バージョンです。
先ほどは音を3つ重ねましたが、さらにもう一個重ねて4つにしましょう。重ね方の法則はさっきと同じで、2個上の音を追加です。
またまたまとめるとこんな感じ。
ド・ミ・ソ・シ
レ・ファ・ラ・ド
ミ・ソ・シ・レ
ファ・ラ・ド・ミ
ソ・シ・レ・ファ
ラ・ド・ミ・ソ
シ・レ・ファ・ラ
それぞれ弾いてみると、トライアドのときより響きが複雑になったと思います。
この4和音のコードは、おしゃれな雰囲気を出したいときとかジャズっぽい感じにしたいときに使うといいです。
コード表記のこと
ダイアトニックコードをみてきましたが、コードにはそれぞれに名前がついてます。
まずはこちらをご覧ください。
ド・ミ・ソ・シ:CM7
レ・ファ・ラ・ド:Dm7
ミ・ソ・シ・レ:Em7
ファ・ラ・ド・ミ:FM7
ソ・シ・レ・ファ:G7
ラ・ド・ミ・ソ:Am7
シ・レ・ファ・ラ:Bm7(♭5)
さっきの4和音の構成音の横に、そのコードの名前を書きました。
この名前の付け方には法則があるので、それがわかるとコードが読めるようになります。
が、長くなるので、また次回にしたいと思います。
次回は、コード表記の法則について、ダイアトニックコードのコード進行などなどについて書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。