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ミュージシャンであれば誰でも、自分の曲をたくさんの人に聞いてもらいたいと願っていると思います。
しかし、せっかく苦労してつくった曲をウェブにアップしたのに、誰にも聴いてもらえない、再生数が全く伸びない。
そんな状況で心が折れそうになる経験ってありませんか?
たくさん聴いてもらえる曲をつくるためには、マーケティングの理論が役に立ちます。
音楽とマーケティングって関係あるの?と思うかもしれません。
しかし、これからつくる曲の方向性をマーケティング の理論をもとに考えていくことで、より多くの人に聴いてもらえる曲をつくることができるようになります。
マーケティングというと難しく感じるかもしれませんが、中身は簡単です。
曲づくりにおける心構えみたいなものだと考えてもらえればOK。
この記事では、作曲にマーケティング理論を活かす方法について解説していきます。
オリジナル曲をより多くの人に聴いてもらえるようになったり、楽曲の再生数アップにも役立つと思いますよ!
このブログでは、約15年の作曲活動でゲーム音楽などへの楽曲提供も行ってきた、
シンガーソングライターのSRM.が、これまでの活動の経験をもとに、
作曲や音楽活動の悩みを解決するのに役立つ知識や情報を発信しています。
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【マーケットイン】自分のつくりたい曲をつくってはいけない
まず大前提として、人に聴いてもらえる曲は、聴き手の役に立つ曲です。
あなたが有名人でない限り、あなたの曲を理由もなく聴きに来る人はいません。
なので、リスナーがあなたの曲を聴くべき理由を、その曲の中に存在させなければいけません。
あなたの曲を聴くことで、リスナーにどんな利益をもたらすことができるかを考えましょう。
利益というとイメージが湧きづらいかもしれませんが、簡単にいうと、あなたの曲を聴くとリスナーはどんないいことがあるか、ということです。
あなたの曲を聴くと、リスナーはどんな気分になることができますか?
例えば、
- 気分が高揚して元気になる
- 気持ちが落ち着いてリラックスできる
- 過去の失恋を思い出して感傷に浸ることができる
- アタマを空っぽにして踊り狂うことができる
などなど。
自分の曲で、リスナーにどんな価値を与えたいかを考えて、曲をつくることが大切です。
自分がつくりたいものを漫然とつくると、この視点が欠けてしまいます。
ひとりよがりの曲は、リスナーの心に響かない、つまりリスナーに利益をもたらさない曲になってしまします。
ミュージシャンは職人気質の人が多いので、とにかくいい曲をつくっていればリスナーも自然に集まってくる、と考えている人が多いです。
しかし、いい曲をつくることに加えて大切なのは、リスナーのどんな役に立つかを考えて曲をつくることなのです。
マーケティング用語では、つくる側のいいと思うものをつくってリリースする、という考え方をプロダクトアウトと言います。
逆に、聴く側にとってどんなものが価値になるかを見極めてつくる内容を決める、という考え方をマーケットインと言います。
自分がつくりたい曲をつくるのではなく、リスナーに価値を届けられる曲をつくる。
曲づくりにも、マーケットインの戦略が重要だと思います。
【ペルソナ】誰のための曲なのか
自分の曲でリスナーにどんな価値を届けるか、を考えるときに大切なことがあります。
それは、この価値は誰に向けたものなのか、ということです。
簡単にいえば、誰のために曲をつくるかを決めましょう、ということです。
例えば、最近失恋をしたばかりの女性に向けて、傷ついた心を癒すような曲をつくる、
など具体的に音楽を届ける相手を決めて、曲をつくるといいと思います。
マーケティングでは、価値を届けたい相手のことをペルソナと呼んで、その人の属性や嗜好などを細かく想定し、商品を作り込んでいきます。
これからつくる曲は誰に向けた曲なのかをはっきりと決めると、必然的に曲がリスナーに届けるべき価値も決まってきます。
先ほどの例で言えば、ペルソナは最近失恋をしたばかりの女性。
届けるべき価値は、傷ついた心への癒しです。
このように、ペルソナはどんな状況の人なのか、どんなことで困ったり悩んでいるのかを前もって想定しておくことで、届ける価値がはっきりした曲をつくることができます。
そして、ペルソナはかなり細かく設定した方がいいです。先ほどの例だとちょっと設定がおおざっぱすぎると思います。
どんな性格で、どんな人と付き合っていて、どんな恋をして、どんな思い出があって、どんな別れを経験して、どんな気持ちで音楽を聴きたいと思ったのか、などなど。
想像力を駆使して深掘りし、ペルソナを設定していくといいと思います。
もしかしたら、たくさんの人に聴いてもらうには、多くの人に当てはまるような状況を想定して曲をつくった方がいいんじゃない?と思うかもしれません。
ペルソナを絞りすぎると、聴いてくれる人が少なくなるんじゃない?と心配になるかもしれません。
しかし、万人に当てはまる状況などは存在しません。
多くの人に当てはまるようにおおざっぱに設定した内容で曲をつくると、中途半端なものになり、かえって誰にも刺さらない曲になる可能性が高いです。
万人受けを狙うと、何を伝えたいのか、どんな価値を届けたいのかがボヤけてしまいます。
ペルソナは細かく設定しましょう。
一番簡単なやり方は、身近にいる知り合いの中からひとり選んで、その人をペルソナにして曲をつくるやり方です。
リアルに知っている人なら、その人が何に悩んでいて、どんな価値を欲しているのか分かりやすいと思います。
なので、曲が届ける価値がはっきりとした音楽をつくることができると思います。
【差別化戦略】あなたの曲でなければならない理由
曲を誰に向けてつくるのかが決まり、届けるべき価値がはっきりしたら、いよいよ実際に曲づくりに取りかかります。
ここで注意すべきことがあります。
それは、あなたの曲でなければならない理由を曲の中に表現する、ということです。
おそらく世の中には、あなたのペルソナと全く同じペルソナで、届けるべき価値も全く同じ想定でつくられた曲が、少なくとも1曲は存在しているでしょう。
それは、有名ミュージシャンのCDかもしれないし、アマチュア歌手のYouTube.動画かもしれない。
いずれにしても、あなたからすれば同じ価値を提供する他の全ての曲が競合、つまりリスナーを奪い合う相手になります。
ここで大事になってくるのが、リスナーは他の曲ではなく、なぜあなたの曲で価値を受け取るべきなのか、という理由です。
他の曲とここが違う、ここが他の曲より優れている、リスナーにより合っている、という部分を曲の中に仕込んでおかなければなりません。
マーケティングでは、この仕込みのことを差別化戦略と言います。
具体的な例としては、
- 独特な視点の歌詞
- 感情を揺さぶるコードワークとメロディ
- 音色による世界観の演出
- 盛り上がりを絶妙に導くリズム構成
などでしょうか。
あなたの音楽家としての独自の表現・個性が発揮出来るポイントです。
また、今までは一貫してマーケットインの考え方で曲づくりを進めてきましたが、ここで差別化戦略の一環として、プロダクトアウト的に独自の主張や世界観を織り込むことを考えても面白いと思います。
ただし、個性を重視しすぎてペルソナや届けるべき価値を逸脱した表現をしてしまうと本末転倒です。
あくまでペルソナや届けるべき価値を軸にした差別化戦略を考えましょう。
マーケティングは音楽活動に役立つ
このような考え方を通して曲をつくることによって、リスナーに価値を届けられる曲、つまり、たくさん聴いてもらえる曲がつくれるようになると思います。
マーケティングの考え方を取り入れることで、リスナー目線に立った、聴き手に愛される曲ができるのではないかと思います。
それがミュージシャンとリスナーの信頼関係につながり、次の曲また次の曲へと音楽のつながりがより深くなっていくきっかけになると思います。
今回はマーケティングの本当に基礎の考え方だけを紹介しましたが、マーケティングはめちゃくちゃ奥が深いので、興味があれば書籍などで学んでみることをオススメします。
きっと音楽活動にとっても役に立つと思いますよ!
今回紹介したマーケティング 用語についてオススメの本を紹介しておきますね。
物語もまじえて分かりやすく解説してくれています。この記事もこちらの本を参考に書かせていただきました。
まとめ
・たくさん聴いてもらえる曲とは、聴き手の役に立つ曲。
・あなたの曲を聴くことで、リスナーにどんな価値をもたらすことができるかを考える。
・その際は、この価値は誰に向けたものなのか、を設定すると良い。
・実際に曲をつくる際は、あなたの曲でなければならない理由を曲の中に仕込んでおく。
・仕込む際は、ペルソナや届けるべき価値を逸脱しないように。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。