音楽を本気でやっていけば、音楽で収入を得たいと思うのは当然だと思います。
昔からミュージシャンは貧乏というイメージがありますが、インターネットの発展などで、収益化の方法も多様化しています。
いまの時代にミュージシャンが収入を得る方法にはどんなことが考えられるのか、この先ミュージシャンのマネタイズはどのようになっていくのか、考えてみたいと思います。
【マネタイズについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。】
オンラインのマネタイズチャネル
まずは既存の収益化方法について考えてみます。
音楽活動に集中するためには、マネタイズのための労力やコストを最小限にするのがいいと思います。
そのためにはやはり、オンラインでのマネタイズを中心に考えていくのがいいです。
オンラインでのマネタイズにはどんなものがあるか、みてみましょう。
ストリーミングサービス
楽曲という音楽活動の最も中心的なものを届けることのできるチャネルです。
曲の再生数によって決まった割合の収入となると仕組みです。
ストリーミングサービス自体は、Spotify、Apple Music. などがメジャーですね。
収益化の際は、ミュージシャンとストリーミングサービスをつなぐ、ディストリビューション業者に申し込み、楽曲のアップロード・収益計算・支払いなどを行ってもらう必要があります。
ディストリビューターとしては、TuneCore. などが有名ですね。
narasuもオススメのディストリビューションサービスです。
国内発サブスクリプション型音楽配信代行サービス【narasu】海外では、Landr. なども有名。
LANDR: ミュージシャンのためのクリエイティブなツールLANDRはミュージシャンのためのクリエイティブ・プラットフォームです。LANDRはAIを駆使したオーディオ・マスタリングwww.landr.com
ディストリビューション業者には、ストリーミングサービスからの収益の一部を手数料として支払ったり、月額利用料などを支払う必要があります。
広告・投げ銭
広告は、楽曲などの動画をアップロードし、再生数によって広告が表示され、表示回数によって決まった割合の収益が入ります。
投げ銭は、アップロードされた動画に対し、視聴者が直接お金を支払うことのできる仕組みです。
有名なのはやはり、YouTube。
広告収入については、いわゆるYouTuberと同じ収入モデルです。
また、YouTubeにも投げ銭のような機能があります。
「Super chat」いわゆるスパチャと呼ばれるもので、アップロードされた動画の投稿者に、視聴者が決まった金額を送ることができます。
YouTubeの「スパチャ」とは? 仕組みや注意点を分かりやすく解説
Twitterにも同じような仕組みの「Tips」という機能があります。
ファンクラブ
オンラインでファンクラブを運営できるサービスも増えています。
注目されているのは、Patreon. です。
アーティストやクリエイターは持続可能な収入を手にする、ファンとつながる、これ以上ないベストなアプローチが実現 | PatreonPatreon is a membership platform that makes it easy for artiswww.patreon.com
ファンは応援したいミュージシャンのファンクラブに入り月額を払います。
金額によってアクセスできる情報や範囲に差がつけられ、いくら払うと何が得られるのか、ミュージシャン自身が自由に設定することができます。
限定コンテンツやクローズドなコミュニティへの参加を設定しているミュージシャンが多いようです。
ライブ配信
もちろんオフラインでのライブは音楽活動にとって核となるものですが、近年、オンラインでのライブでの重要度が急速に増しています。
気軽にライブを配信できるサービスもたくさんあります。
YouTubeでも配信が可能です。
ライブ配信を行う方法 – YouTube のしくみYouTube のライブ配信を活用すれば、リアルタイムでコミュニティにリーチできます。ウェブカメラ、モバイル デバイス、エwww.youtube.com
先程の投げ銭と組み合わせてマネタイズするとより効果を発揮します。
(YouTubeライブでの投げ銭は、Super Chatという名前です。)
ライブ配信の場合は、チケット販売での収益化も可能なので、大きくマネタイズできるチャンスでもあります。
技術提供
作曲・演奏などの技術提供や楽器の指導などの講師業もオンラインで可能です。
個人でも技術を売ることができるサービスがたくさんあります。
ココナラなどの個人同士をマッチングしてくれるサービスにも、音楽に関する案件が多数掲載されています。
TVCMで話題の【ココナラ】無料会員登録はこちらどのようにチャネルを組むか
アーティストとして活動しているのであれば、ストリーミングサービスで楽曲を発表するのがメインとなると思います。
そのくらいストリーミングサービスは、音楽のプラットフォームとしての地位を確立しました。
しかし、ストリーミングサービスだけである程度の額を収益化するは、かなりの再生数を必要とします。
もし個人で活動するミュージシャンである場合、ストリーミングだけで生活できるレベルの収益を得るのは難しいのが実情です。
他のチャネルを組み合わせを考えるのが現実的だと思います。
動画での広告収入についても、1再生あたりの単価から考えると、まとまった額の収益化はストリーミングと同様簡単ではありません。
となるとやはり、活動のもう一つのメインとなるであろうライブ配信が、最も現実的なマネタイズのチャネルとなると思います。
例えばこんな感じです。
ストリーミングサービスで楽曲を発表し続ける
→限定のライブ配信を設定し、アクセス権をチケットとして販売
→クオリティの高い配信を行う→投げ銭での収益も確保
→リピーターを確保
→広告・投げ銭のできるサービスでライブ配信の切り抜きなどをアップしておき、次回配信ライブの誘引とすると同時に広告・投げ銭での収益を得る
前提にはやはりSNSなどでのプロモーションが欠かせなくなってくると思います。
アーティスト活動の場合、技術提供についてはサイドのチャネルとして設定しておく方が活動に集中できると思います。
作家やプレーヤーとして活動していたり、活動したい内容によってその比重は変わってくると思います。
これからどうなっていくか
今回はミュージシャンのマネタイズ、とくにオンラインでのチャネルについて考えてみました。
ネット上の文化やサービスは常に進化していくので、この先また状況は変わって行くと思います。
次回は、今後予想されるミュージシャンのマネタイズの姿について、考えを書いてみたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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