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作曲に使えるコードを増やす14本のスケールたち:メロディクマイナー関係①

このシリーズでは、様々なスケールについて解説しています。
(前回までの記事はこちら。)

いろいろなスケールを覚えて、曲づくりに役立てましょう。

今回は、メロディクマイナー関係のスケールについて紹介したいと思います。
(今回もキーボードで確認しながら読んでいただけると、よりわかりやすいです。)

メロディックマイナーとは


メロディックマイナーとは、エオリアンスケールと関係があります。

エオリアンスケールは、このシリーズの最初の記事で紹介した、ダイアトニック関係のスケールの一つです。

ドの音から始めた場合の音階は、

ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ♭・シ♭

という音階です。ダイアトニックスケール(ドレミファソラシ)をラから並び替えた音階と同じ全半音関係のスケールです。

別名リアルマイナースケールとか、単にマイナースケールと呼ばれることもあります。

メロディックマイナーは、このエオリアンスケールを変形させ、

ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ・シ

としたスケールです。ラとシがそれぞれフラットではなくなっています。
全半音関係は、

ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ・シ:全半全全全全半
となります。

並べ替える


このスケールを元にして、ダイアトニック関係のときと同じように、それぞれの音が始まりになるように並び替えます。

ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ・シ:全半全全全全半
レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ・シ・ド:半全全全全半全
ミ♭・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ:全全全全半全半
ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ♭:全全全半全半全
ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ♭・ファ:全全半全半全全
ラ・シ・ド・レ・ミ♭・ファ・ソ:全半全半全全全
シ・ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ:半全半全全全全

さらにまたダイアトニック関係のときと同じように、それぞれの全半音関係にしたがって、全てドから始まる場合に直してみます。

①ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ・シ:全半全全全全半
②ド・レ♭・ミ♭・ファ・ソ・ラ・シ♭:半全全全全半全
③ド・レ・ミ・ファ#・ソ#・ラ・シ:全全全全半全半
④ド・レ・ミ・ファ#・ソ・ラ・シ♭:全全全半全半全
⑤ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ♭・シ♭:全全半全半全全
⑥ド・レ・ミ♭・ファ・ソ♭・ラ♭・シ♭:全半全半全全全
⑦ド・レ♭・レ#・ミ・ファ#・ラ♭・シ♭:半全半全全全全

こうして現れた7つのスケールが、メロディックマイナー関係のスケールと呼ばれるものです。

それぞれ特徴的な響きを持っていますが、ここではよく使われる3つを紹介したいと思います。

メロディックマイナー


まずは①の、そのまままさにメロディックマイナースケールです。

ド・レ・ミ♭・ファ・ソ・ラ・シ:全半全全全全半

コードを考えてみましょう。
ドから1音飛ばしで重ねます。すると、

ド・ミ♭・ソ・シ
となります。コード表記だと、CmM7となります。

テンションはどうでしょうか。
テンション音として使える音は、スケール上の音で、コードの構成音の間の音かつ前の音と全音以上離れている音です。

なので、レ・ファ・ラの3つの音が該当します。レ・ファ・ラはそれぞれドから見ると、9th・11th・13thにあたります。

テンションを全て使った場合のコード表記は、CmM7(9・11・13)となります。

クリシェ


メロディックマイナースケールはクリシェというテクニックでよく使われます。

クリシェとは、同じコードが連続しているときに、1番高い音だけを半音または全音で動かすテクニックです。
例えば、

AmM7→Am7→Am6→Am

このコード進行の基本はAmという1つのコードです。
ただし、1番高い音に半音(または全音)で動く音をプラスしています。
構成音を見てみると、

AmM7:ド・ミ♭・ソ・シ
Am7:ド・ミ♭・ソ・シ♭
Am6:ド・ミ♭・ソ・ラ
Am:ド・ミ♭・ソ
(左が1番低い・右が1番高い音です。)

Amのド・ミ♭・ソの上にシ→シ♭→ラ→ソ、と動く音を乗せています。
このカタチがクリシェと言われるものです。

コード進行に変化がないセクションでも、微妙な表情の移り変わりを演出することができます。

ここで最初に出てきたマイナーメジャーセブンコード(上の例だとAmM7)のスケールが、メロディックマイナースケールです。

テンション音が多いので、使える音の選択肢が多く自由度の高いスケールですね。

といったわけで今回は、メロディックマイナーの基本についてご紹介しました。

次回はメロディックマイナーの最重要ポイントともいえる、リディアンドミナントとオルタードのスケールについて紹介したいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



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