さあ、曲をつくるぞ!と思い立ち楽器やPCに向かって、もうすぐ1時間が経とうとしています。
、、、何も出てこない。
、、、全然進まない。
曲をつくったことのある人なら、そんな経験が誰しもあると思います。
ほとんどの原因は、インプット不足や完成形のイメージがしっかりできていないことなんですが、体調だったり気分が乗ってこないことだってあると思います。
そんなときは、曲づくり自体からは少し離れて、違う作業をすることがオススメです。
曲を投げ出してしまうのでなく、かといって何も出てこないままずっと悩み続けるのでもなく。
有意義に時間を過ごしながら、気分が乗ってくるのを待つ。
そんなそんなときにするといい作業をいくつかご紹介したいと思います。
テンプレートの作成
曲づくりのときに必ず使うフォーマットを事前に準備しておくと、本番の作曲のときにスムーズに進められます。
アイデアを取りこぼさずに作業を進めることができるようになります。
例えばPCで作曲しているなら、DAWにトラックを何本か立ち上げて、よく使う音源を読み込んでおく、ドラムのパラアウトをルーティングしておく、必ず使うエフェクトを立ち上げておく、など。
あとはすぐに音を打ち込むだけ、という状態のファイルを作っておくと、すぐに作業に入れてストレスなく進められます。
楽譜に書いてつくるという人も、あらかじめト音記号やパートを記入してある譜面を何枚か作っておく、ピアノ周りに楽譜やペンや資料などを整理して置いておく、などもいいかもしれません。
メロディが浮かんだのに、まずは楽器周りの片付けから始めなきゃいけない、なんて状況はクリエイティブな結果を出せなそうですよね。
音色の研究
いろいろな楽器の音色を研究するのもオススメです。
PCであれば、DAWで普段あまり使っていない音源を立ち上げていじってみる、あまり慣れていないシンセの音を聴いてみる。
プリセットを聴くだけでもOKだと思います。
あの曲に使う音色を探そうとか、音色から曲のアイデアを出そうとかは考えなくてOK。
子供がおもちゃで遊ぶみたいに音色を楽しみましょう。
これには2つ効果があって、1つは脳をリラックスさせること。
何の目的もなく遊ぶことで脳を柔らかくしたり、新しい音色で脳を刺激したりして、アイデア不足の凝り固まったアタマをほぐします。
もうひとつは、音色をたくさん聴く経験を積むことで、将来オリジナル曲の作曲やアレンジのアイデアとして育つことが期待できます。
ただし、アイデアの種にしてやろう!と思ってやるのではなく、純粋に遊びとしてやった方が柔軟に吸収できるので、肩肘張らずに楽しむのがオススメです。
PCを使わない人も、例えばエレキギターだったら、いつもと違うアンプの設定にしてみる、ピアノだったらキーボードに変えてみる、などいろいろ遊び方があると思います。
道具の訓練
作曲の際に使う道具の技術向上もオススメです。
PCであれば、エフェクトのいまいち理解していなかったボタンはどんな効果が出るのか調べてみる、DAWのショートカットの登録の仕方を調べて作業効率を上げる、スピーカーの位置を吟味してより良い音を追求する、などなど。
最終的に作曲作業へ戻ったときの作業効率が格段に上がります。
アイデアを取りこぼさないスムーズな作業ができるようになると思います。
時間は無限ではない
私たちの時間は有限で、その中でも音楽をできる時間はさらに限られています。
何も進まないよ〜、というとき、自分の才能に打ちひしがれているだけではもったいないです。
今日は調子が乗らないタイミングなんだな、そういうときもあるよね、とアタマを切り替えて、上に書いたようなことに取り組んでみましょう。
後から振り返ったら、気持ちを切り替えて違うことに取り組んでよかったな、と思える結果になっていると思います。
心配せずに、気分が乗ってくるのを待ちましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。