初心者向け音楽理論第四弾です。
今回は、前回のコードネームの話の続きを書きたいと思います。
(手元にキーボードがあると、よりわかりやすいです。スマホApp.でもOK!)
前回の記事はこちら。
(♭5)って何?
前回、ダイアトニックコードの7こ目のコードで、Bm7(♭5)というのがでてきました。
(♭5)がついているコードは、5度を半音下げて下さい、という意味になります。
前回の記事で、5度の音は表記なしですよーと書きましたが、5度を半音ズラすときはカッコで記号を追加して表記するんですね。
5度の音はルートから半音7つ上なので、(♭5)の場合は、ルートから半音6つ上の音になります。
なので、Bm7(♭5)は、ルート・短3度・5度の半音下の音・短7度、を重ねたコードになります。
実音だと、シ・レ・ファ・ラ、です。
ちなみに、5度の半音下の音のことを、減5度、と言います。
ダイアトニックコード以外のコード
ダイアトニックコード以外のコードでも、よく出てくるものを解説したいと思います。
簡単にするために、ここではルートは全てCにして書きますが、できればいろんなルートでそれぞれのコードを弾いてみて下さい。
まずは 3和音のコードから。
Cdim(シーディミニッシュ)
ディミニッシュは、ルート・短3度・減5度、の3和音です。Cmの5度を半音下にズラしたバージョンですね。
今までの法則でいくと、Cm(♭5)ということになりますが、Cdimと表記することが多いです。
Cdim=ド・ミ♭・ソ♭、です。
Caug(シーオーギュメント)
オーギュメントは、ルート・長3度・増5度、の3和音です。
増5度というのが初めてでてきましたが、これは減5度の反対、5度を半音上にズラした音です。(ルートから半音8つ上の音)
記号だと(♯5)と表記します。
CaugはCのコードの5度を半音上に上げたコードです。
法則からするとC(♯5)となりますが、Caugと表記するのが通例です。
Caug=ド・ミ・ソ♯、です。
Csus(シーサス)
susは、ルート・4度・5度、の3和音です。
4度というのはルートから半音5つ上の音、長3度の半音上の音ですね。
3度がなくて替わりに4度が入っているコードをsusコードといいます。
Csus=ド・ファ・ソ、です。
次に4和音いきます。
Csus7(シーサスセブン)
これは先程のsusコードに7の記号を追加したコードです。
7はなんだったかというと、短7度の音でした。
なので、サスセブンは、ルート・4度・5度・短7度、ということになります。
Csus7=ド・ファ・ソ・シ♭、です。
Cadd9(シーアドナイン)
アドナインは、ルート・2度・長3度・5度、のコードです。
Cadd9でみると、Cのコードに2度(半音2つ上の音)=レの音を追加します。
Cadd9=ド・レ・ミ・ソ、です。
C6(シーシックス)
シックスは、ルート・長3度・5度・長6度、のコードです。長6度はルートから半音9つ上の音。
ドからみるとラの音ですね。
C6=ド・ミ・ソ・ラ、になります。
Cm6(シーマイナーシックス)
マイナーシックスは、ルート・短3度・5度・長6度、のコードです。
Cmに6(シックス)を追加したコードですね。
Cm6=ド・ミ♭・ソ・ラ、です。
それぞれの響きを感じよう
バーっと書きましたが、ゆっくり覚えていって下さい。
この他にも音の組み合わせ方によって無数のコードがあります。
大切なのは、それぞれのコードがどんな響きか、聴いたときどんな印象を受けるか、を感じること。
それを憶えると、自分の表現したい雰囲気に合うコードを素早く選択できるようになります。
今回はコード表記について書いてみました。
コードの話をすると、何度の音〜、みたいな話がたくさんでてきますよね。
いわゆるインターバルというやつ。
次回はインターバルについてまとめてみたいと思います。
インターバルの知識をしっかり整理できると、コードの話もメロディの話も、とても早く理解できるようになりますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。