1日の中で、曲を書くのに向いている時間と向いていない時間ががあると考えています。
向いている時間は、
作業なら、朝それも早朝。
アイデア出しなら、夜。
です。
それぞれ詳しく説明していきたいと思います。
作曲の2つの工程
曲を作る時間帯の話をするときには、曲を書く工程を大きく2つに分けて考えるといいと思います。
その2つとは、「アイデア出し」と「作業」です。
「アイデア出し」は、曲のテーマを決めたり、どんな雰囲気にしたいかなどのイメージを考えたり、歌詞のプロットを考えたりというような、自由な発想を必要とする工程です。
自分の心の中から湧き上がるものや、何か印象的な出来事などに触れて起こった自分の心の動きを、アイデアとして描き留めておくことです。
0から1を考える工程と言ってもいいかもしれません。
この時点では、まだ実際に音を鳴らしたり楽器を触らなくてもいい場合も多いです。
(曲のアイデアを発想することについては、こちらの記事もご覧ください。)
次に「作業」とは、「アイデア出し」で描き留めたアイデアを実際に音に落とし込む、まさに作業です。
こちらは、1つのアイデアを10とか100に膨らます工程と言えるかもしれません。
曲のテーマをもとにメロディのモチーフを練ったり、コード進行を考えたり、伴奏楽器の音色を作ったり、と言ったようなことです。
アイデア出しをする時間帯
それぞれの工程の特性を考えると、向いている時間帯が見えてくると思います。
アイデア出しは、理屈で考えてもつまらないものしか出てこないので、わりと頭の中がボーッとしている時の方が向いています。
ちょっと難しく言うと、副交感神経優位のときがいいタイミングだと思います。
家でリラックスしているときとか、友達とくつろいで談笑しているときとか、軽くビールを飲んでいるときなんて最高だと思います笑
そういったタイミングは、大抵の人は夜に訪れると思います。
また人は、夜になると妙に感傷的になったり感受性が豊かになりやすい傾向もあると思います。
そんな夜のタイミングに、散歩をしながらとか空を見ながらとか、リッラックスした状態で臨むと自由な発想が生まれやすいと思います。
作業をする時間帯
逆に、作業をするのは朝がいいとお思います。
作業は、コードの組み方やメロディの配置など、わりと理論的に考えることが多いです。
もちろん自由な発想も必要になりますが、夜にやろうとすると、もう1日を過ごすのにある程度の体力を消費しているので、そこからさらに脳を働かせるのはベストなタイミングとは言いづらいです。
(ちなみに、脳は人間の体の中で最もカロリーを消費する部位だそうです。脳だけで全体のカロリーの20%も消費するんだって。)
なので、睡眠直後の最も疲れていない状態のときにやるのが1番いいと思います。
早寝早起きをして、早朝に作業すれば、周りの環境も静かなので作業に没頭できる状態が作りやすいと思います。
逆はやめといた方がいい
ちなみに、それぞれの時間帯を逆にするのはオススメしません。
作業を夜にするのは、先ほど書いたように脳に疲れがたまった状態で、論理的な考えを深めるのは難しいですし、実際に楽譜やPCに記録して作業する場合、書き間違いや保存忘れが起こると致命的です。
また、アイデア出しをするのは、やはり朝より夜がいいと思います。
朝は睡眠直後で1日の中で最も心がポジティブな状態です。
(しっかり眠れていればですが、、)
心がポジティブなときは、自分の心の中よりも外の出来事に興味が行きがちです。(今日の予定は何だったっけ?とか今日の昼飯どうしようかな、とか)
心の中をゆっくりと見つめるには、やはり少し疲れがあったりリラックスしてボーッとできている状態の方がいいと思います。
(ちなみに寝起きでボーッとしているときは、単に目が覚めていなだけなので何もアイデア浮かばないと思います笑)
シャワーもオススメ
アイデア出しには、シャワーもオススメです。
リラックスできる、髪を洗ったりなど体を動かせる、水の音に癒し効果がある、など自由な発想をするのための好条件がそろっていると思います。
人それぞれ生活パターンが違うので、全ての人には当てはまらないかもしれませんが、皆さんもぜひ自分のライフスタイルにあった時間帯を探してみてください。
曲づくりの工程を大まかに分けて、そのときの体の状態にあったものに取り組むことで、よりいいアイデアが出たりより効率的に早く曲をつくれるようになると思います。
参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。