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曲作りに必要な引き算思考について

創作をするときにハマりがちな落とし穴。
それは、つくりすぎること。

キーワードは引き算思考


何かオリジナルなものをつくるとき、私たちはつい思い浮かんがアイデアを作品へ、ありったけに詰め込みすぎていることがよくあります。

特に1人でつくっている場合、創作を進めれば進めるほど客観的な視点を失っていきます。

「あと少し何か足せばもっとよくなるんじゃないか。違うアイデアも入れておいたほうがいいんじゃないか。」

そう考えているときはほぼ間違いなく、つくりすぎの落とし穴にハマっています。

作曲をするときもそれは同じです。

ダラダラと長く続くメロディ。
複雑すぎる和音。
覚えきれない曲構成。
斬新というよりむしろメチャクチャなリズムパターン。

オリジナル曲をつくるとき、こんな落し穴にハマらないために注意するといいことを書いてみます。

キーワードは引き算思考です。

メロディには休符を


つくりすぎの落とし穴を回避するには、とにかく引き算で考えましょう。

つくったものに対して何か物足りないとか何か違うなぁと思ったら、要素を足すのでなく、今あるものから何かを引きましょう。

メロディがしっくりこない場合。

やるべきは、新しいフレーズを考えることではなく、休符を増やすことです。

休符を増やすことで自然にメロディの要素は減っていきます。

どこに休符を入れたら今よりカッコよくなるか。
そんな視点でメロディを検証し直しましょう。

和音にはオミットを


和音つまりコード進行がしっくりこない場合。

新たなコードを付け足したり、テンション音を増やしてみる前にやるべきことがあります。

それは、オミットです。

オミット(Omit)とは、省略という意味です。
今使っているコードの構成音を減らしてみましょう。

特に5度の音は省略しやすいです。
コードの響きにあまり影響を与えないため、省略しても全体の響きのバランスを崩しにくいです。

しかし、ときには大胆に7度の音や場合によっては3度の音をオミットすると、面白い効果が得られる場合があります。

7度や3度の音をオミットすると、コードの響きが曖昧な感じになるので、それが逆にオシャレな感じになることがあります。

また、ときには大胆にルート音をオミットしてみましょう。
新たな発見があるかもしれません。

歌詞には体言止めを


歌詞にも引き算思考は重要です。

伝えたいテーマについて語りすぎていないか、説明っぽくなりすぎていないか、常に意識しましょう。

接続詞のたぐいは往々にして必要ないことが多いですし、主語を正確に記述しすぎると、聴き手の想像力を邪魔してしまうことがよくあります。

各フレーズについて、体言止めで書けないか検証してみるのもオススメです。

体言止めは、文章の最後を「〜です。」とか「〜する。」とかでなく、名詞で終わらせるテクニックです。

本来、名詞の後に続くであろう動詞や説明の言葉を省略しているので、聴き手に続きを想像させる効果があります。

書きすぎない引き算思考が、歌詞の完成度をグッと高めてくれるかもしれません。

常に引き算思考を


曲をつくる過程の全てについて、引き算思考はとても有効です。

アレンジの際は楽器を増やしすぎな、リズムパターンは音符を増やすのでなく間を増やす、曲の構成を考えるときはできるだけシンプルな展開にする、などなど。

引き算思考を常に頭の中に置いておくことは、曲づくりを前に進めていく原動力にすらなり得ます。

皆さんの曲づくりにも引き算思考を取り入れて、どんどんかっこいい曲をつくっちゃってください!

以上、参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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