いろんな構成を試してみましょう。
曲の構成とは、Aメロの次にBメロがきてサビがくる、みたいなメロディの流れ、順番のことです。
構成は、曲全体の印象や場面の流れを表現するのに大きな影響を与えます。
しかし、何となくいつも同じような構成にしてしまうこと多くないですか?
構成にもいろいろな可能性があるので、いろいろなパターンを知って試してみると、曲づくりの幅が広がると思います。
各セクションの名前
セクションとは、いわゆるAメロとかサビとか、メロディのひとかたまりのこと。
一般的なのは、Aメロ・Bメロ・サビですね。
Aメロは英語で、Verse(バース)といいます。
Bメロは、Pre-chorus(プリコーラス)。
サビは、Chorus(コーラス)といいます。
あと、よく2番のサビの後に違うメロディがくることがあります、Cメロとか呼ばれてますね。
Cメロは、Bridge(ブリッジ)といいます。
ちなみにメロディのないIntro(イントロ)やInterlude(インタリュード=間奏)・Outro(アウトロ)も1つのセクションとして捉えます。
王道の構成
特にJ-popで1番多いのが、
Verse→Pre-chorus→Chorus
という構成。これを2回繰り返して、2回目のChorusのあとにBridge、そのあとまたChorusを繰り返してOutro。っていうのよくあると思います。
例えばこれ。
王道の構成ですね。
各セクションがスムーズにつながっていて、Chorusでの盛り上がりがバチっとハマってます。
Bridgeもかっこいいですね。伴奏のリズムの感じをガラッと変えてるのがポイントだと思います。
発想を自由に
では、他にどんな構成が考えられるでしょうか?
アタマを柔軟にして考えてみましょう。
Verse→Chorus
Pre-chorusいらなくね?というアイデアです。
シンプルな構成で、個人的には結構好きです。
これを何回か繰り返したあとに、Bridge→Chorus→Outro、っていうパターンも定番ですね。
何となくメロディをつくっていくと、ルーティンでPre-chorusを自然につくってしまいがちです。
でも、VerseからすぐChorusにいったほうがスッキリしてカッコいい!ってなること実はよくあります。
シンプルな構成の方が聴き手の耳にも残りやすいので、一考の余地ありです。
例としては、これ。
これは、Chorus始まりで、Verse→Verse→Chorus、となってますね。
ツインボーカルの掛け合いなので、メロディの種類が多くなると情報量が多くてごちゃごちゃしがちです。
Verse→Verse→Chorus、のシンプルな構成がちょうどよい聴きやすさに貢献してると思います。
Refrainを入れる
次は、新しいセクションをご紹介します。
Refrainです。
Refrainは、タイトルとか歌詞の中心になるキーワードを繰り返し歌うセクション、といった感じ。
主にChorusの後にくっつけて、曲のテーマなんかを印象付けるのに効果を発揮します。
例えば、これ。
「Uh baby, give me one more chance〜♪」からがChorus。
そのあと、タイトルの「I want you back♪」を何回か繰り返すところがRefrainです。
日本の曲だと、こんなのもあります。
Chorusのあとに、「ポリリズム〜♪」と連呼するところがRefrainですね。
ノリのいい、ダンサブルな曲によく合うと思います。
Bridge blues
いままでのVerseとPre-chorusとChorusで考えるのとは少し違ったものを。
Bridge bluseは、あるメインのメロディの繰り返しと、それらをつなぐもう一つ別のメロディ、という二つのセクションで構成される形式です。
この曲を聴いてみてください。
最初に出てくるメロディ(I waited ‘til I saw the sun〜♪)がメインのメロディで、基本このセクションの繰り返しです。
タイトルワードもこのセクションの中で歌われてます。
何回か繰り返したあと、別のメロディ(My heart is drenched in wine〜♪)が出てきて、またメインのメロディに戻ります。
これがBridge bluse。ABメロディなんて呼ぶ人もいます。
呼び方は何でもよいんですが、この語り過ぎない感じのオシャレな雰囲気を感じてくれたらと思います。
日本の名曲だと、「上を向いて歩こう」がこの構成になってますね。
判断基準はいつも同じ
といったわけで、いろいろ見てきましたが、自分の曲にはどれが合ってるんだろう、と迷うときもあると思います。
そんなときはいつも、自分の表現したい内容が1番語りやすいものはどれだろう、という視点で考えてみてください。
これはメロディでもコード進行でも全部同じことですね。
いろんな構成の曲をつくれると、ライブなどでもお客さんを飽きさせずに聴かせられるとおもいます。
いろいろ試してみてくださいね。
参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。