前回までの記事では、ミュージシャンがお金を生み出す方法について色々とみてきました。
ところで皆さんは、ミュージシャンとして生きるのにいくら必要か考えたことはありますか。
やみくもにマネタイズを頑張っても、目標の額が決まっていないと生活基盤が定まりません。
基本的な生活基盤が定まらないと、集中して音楽を続けていくこともできません。
そこで今回は、ミュージシャンとして生きていくために具体的にいくら稼げばいいのか、必要なお金について考えてみたいと思います。
【マネタイズについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。】
生活費を知る
いくら稼げばミュージシャンとして生きていけるかを知るためには、まず基本的な生活費を知ることが必要です。
家計簿アプリなどを使って、自分の生活費を3ヶ月くらい記録しましょう。
全ての出費を残らず記録してください。
家賃やスマホ代、光熱費から食費や遊び代など。
クレジットカードや電子決済のお金、サブスクサービスの代金も忘れないように。
3ヶ月間の支出が記録できたら、それを3で割って1月の平均的な支出を計算します。
そしてそれに12ヶ月をかけてください。
例えば、月の支出の3ヶ月平均が20万円だった場合。
20万円かける12ヶ月で240万円。
これが1年で必要な最低生活費の額です。
1年でこの最低生活費を稼ぐことができれば、ミュージシャンとしてなんとか生けそうです。
生活費以外の出費
しかし、話はそう単純ではありません。
最低生活費はあくまで最低限の額なので、これだけでは対応できないことが実はたくさんあります。
まずは、生活上の急な出費。
知り合いの結婚式とか、予期せぬケガ・病気などです。
そして、音楽活動で必要な楽器や機材代、活動のための諸経費が必要でしょう。
またミュージシャンとして独立する場合は、稼いだお金の中から税金などを払わないといけません。
また、長きにわたってミュージシャンを続けたいなら、人によっては結婚や子どもの誕生などのライフイベントを想定しておく必要があります。
これらを考えると、最低生活費だけでは到底足りないと思います。
マネタイズ以外のヒント
そんな計算をしてみると、かなりたくさんの額を稼がないといけないかもしれません。
「そんなの俺の才能なら余裕だぜ!」
という人もいるかもしれませんが、大半の人は「できるかなぁ」と不安になると思います。
幸せに音楽を続けていくための現実的な方法として、音楽でのマネタイズ以外のヒントをいくつか書いてみたいと思います。
節約する
最低生活費の額を小さくすれば、稼がないといけない全体の額も小さくなります。
必要な額が少なくなれば、その分プレッシャーも減るので安定したメンタルで音楽を続けることができます。
スマホは格安simでよくないですか。
少し狭くても安い家賃の部屋でよくないですか。
無駄にサブスクサービス入ってませんか。
どーでもいい飲み会とかいってませんか。
などなど、自問自答してみましょう。
知恵を絞る
お金は知恵で代替できることがあります。
例えば、
結婚祝いは現金じゃなくて、曲をつくってプレゼントしてあげることができます。
機材はフリマサービスなどで安く買えることがあります。
健康保険制度を勉強すれば高額な医療費を払わなくて済みます。
税金の勉強をすれば節税できます。
全て音楽のためだと考えれば、考える価値のあることだと思います。
副業
ミュージシャンは専業じゃないとホントにダメなんでしょうか。
副業で最低生活費を稼ぐことができれば、音楽でのマネタイズにかなりの余裕を持つことができます。
副業をする分の時間的な制約はできますが、その時間も音楽にために使えれば全体としてOKなんじゃないでしょうか。
例えば、税理士事務所や役所でバイトする。
税金のことが学べて節税のヒントになります。
節税が音楽活動に有利なのは先ほど書きましたね。
あとは、ホテルやバーなどでの仕事。
音楽活動で関わる人々への上手な気遣いやライブで必要なトーク力を養えます。
などなど。
ここもやはり知恵の絞りどころです。
とにかく、最低限の収入はメンタルの安定につながります。
そして、メンタルの安定はクリエイティブな思考の土台です。
そのために自分にとって何が最善か、考えるのは大事だと思います。
最善をアップデート
といったわけで今回は、いくらマネタイズすればいいのか、音楽でのマネタイズ以外にできることなど書いてみました。
ミュージシャンに限らず、人生で情熱を注ぎ込みたい何かがある全ての人にとってら悩ましいテーマですね。
人それぞれ状況は違うので、自分にとっての最善を常に模索しアップデートしていきましょう。
以上、参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【オススメ記事】