この記事を読むとわかること
- 働きながら音楽活動をする目的を明確にすることの重要性
- 目的を突き詰める具体的な方法
初めて音楽活動をするときは、何から手をつけるべきか悩むものです。
なるべく効率的にやりたい、長く続けるにはどうすればいいか、などいろいろと考えると思います。
すでに音楽活動をしている場合も、活動がマンネリ化してきた、どこに向かって活動しているのかわからなくなってきた、と悩むことがあると思います。
このような悩みは、活動の目的を明確にしておくことで解決できます。
この記事では、目的を明確にすることの重要性と具体的な目的の突き詰め方について解説します。
本記事の筆者SRM.は実際に働きながら、15年ほど音楽活動を続けてきました。
具体例として、SRM.が音楽活動の目的をどのように設定しているのかもご紹介します。
【働きながら音楽活動をするときの全体像を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。】
このブログでは、約15年の作曲活動でゲーム音楽などへの楽曲提供も行ってきた、
シンガーソングライターのSRM.が、これまでの活動の経験をもとに、
作曲や音楽活動の悩みを解決するのに役立つ知識や情報を発信しています。
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音楽活動で1番最初にやるべきこと:目的を明確にする
音楽活動の目的とは
音楽活動の目的とは、その活動でどんなことを達成したいか、ということです。
例えば、武道館でのライブを達成したい、病気の子どもを癒す音楽を届けたい、など。
目的は、世界平和の実現からYouTubeの連続投稿記録達成など、人によって全く違ってOK。
壮大なものから個人的な願望まで、音楽で達成したいことがあれば、それがあなたの目的です。
目的を明確にしない活動の落とし穴
目的を明確にせずに、何となくやりたいことをやっていく、という活動をしてしまう人が多いです。
何となく曲をつくった、何となく良さそうなライブハウスに出演してみた、などなど。
このような場当たり的は活動は、練習や集客や宣伝に追われることになり、一見充実しているように感じます。
しかし、続けていくうちに同じ工程の繰り返しになり、どこに向かって自分の活動が進んでいるのがかわからなくなってきます。
これは、活動の目的を定めず、がむしゃらに行動だけをしているために起こることです。
進むべき方向があやふやな活動になってしまっているのです。
一方、目的が明確である場合、活動の方向性がブレることがないため、活動に迷いがなくなります。
「最終的なゴールにたどり着くためにどんな役に立つか」を常に考えながら今やるべき行動を選択できるからです。
例えば、武道館ライブ実現という目的があれば、ファンを増やすための動画配信、経費を捻出するためにマーケティングを勉強、など具体的な戦略に絞った活動をすることができます。
最初から目的をしっかり意識できていれば、手段を間違えて無駄に行動してしまうことを避けられます。
目的がまずあって、活動内容が決まる。
逆に言えば、目的が決まらないうちは、どんな音楽活動をするべきかが決められない状況にある、ということです。
このため音楽活動ではまず最初に「最終的に何を達成したいのか」じっくり考えてみることが大切になります。
目的を明確にするといい理由
目的を明確にすることは、効率的に活動を進められる、というメリットがあります。
特に働きながら音楽活動をする場合、活動の時間を確保するのが1番の課題になってきます。
効率的に活動することで、必要な時間を最小限に抑えることができます。
活動が効率的になる理由は、主に以下の3つです。
届ける相手が明確になる
音楽をする目的が明確になると、どんな相手に音楽を届けるべきかがはっきりします。
例えば、「音楽で全国の女性に勇気を与えたい!」というのが活動の目的だった場合、音楽を届ける相手は女性、しかも自分に自信が持てない女性、というのがはっきりします。
さらにそこから、自信を持てないのは仕事で結果を出せないからなのか、恋愛で上手くいっていないからなのか、など深堀りしていくことで、さらに詳細なリスナーの姿が見えてきます。
これの何がいいかというと、自分の作る音楽の内容がはっきりするということです。
どのような音楽を作るべきかがはっきりしていれば、漠然と曲を作るよりも効率的に、リスナーの共感を呼びやすいものを作ることができます。
成長しやすい
次に、目的が明確になっていると成長も早くなります。
先ほどの例で言うと、自信を持ちたい女性に音楽を届けるために、そのような人たちが興味を持つもの、好きな曲調、好きなライブの雰囲気、MCの内容などを集中的に勉強するようになります。
何となく音楽を勉強する、ライブを観に行くだけではないような視点を持って、普段のインプットを行うようになります。
結果的に成長も早くなり、活動の結果も早く出やすくなります。
マネタイズしやすい
活動の目的を明確化して、はっきりとしたリスナー像が思い描けている場合、お金も稼ぎやすくなります。
そのリスナーたちが興味のあること、お金を使ってもいいと思うことを活動の中に組み込んでいけば、リスナーから支払いを頂ける機会が増えていきます。
何となくみんなに聴いてほしいと言うだけでは、リスナーからお金をいただく機会を作るのが格段に難しくなります。
具体的なリスナー像があることで、それに最適化されたマネタイズのポイントを考えることができるようになります。
ちなみに、お金を稼ぐことを考えるなんて音楽活動としてけしからん!
と言う考える人もいますが、私はそうは考えていません。
いい音楽をリスナーに届けることと、それを長く続けていくためには、音楽家の生活と活動を支えていくためのお金が必ず必要になります。
そのために、価値を提供して対価をいただくのは普通のことじゃないかな、と考えています。
それがないと、音楽活動は持続しません。
働きながの音楽活動だから、生活費とか活動資金は全て本業の方で稼ぐよ!
と言う人はそれでもいいと思います。
私は、お金をもらって上質な作品を届けると言う、質の向上の面から言ってもマネタイズを考えることは重要なことだと考えています。
【マネタイズについては、こちらの記事で詳しく解説しています。】
目的を突き詰める方法
では、具体的にどのように目的を突き詰めて行ったらいいのでしょうか。
コツとしては、成功の定義を決めることです。
自分の音楽活動は、これが実現したら成功だ!と言えるものを考えてみましょう。
例えば、武道館でライブをできたら成功なのか、ファンクラブの会員が1万人になったら成功なのか。
自分の野望や願望から考えてみたりします。
他の方向性では、どんなことに貢献できたら成功か、と言う方向性で考える場合もあります。
病気の子供を癒すことに貢献したい、世界平和を訴え続けたい、などなど。
自分が音楽で実現したい未来や実現したい世界などを言葉にしてみましょう。
それがあなたの音楽の目的につながる可能性が高いです。
できればそれを、短い1文にまとめられるとベストです。
先ほどの例でいくと、
「音楽で全国の女性に勇気を!」とか、
「女性が自信を持てる世界を表現する音楽」とかでしょうか。
自分の活動のキャッチフレーズにも使えるので、是非考えてみてください。
目的の考え方
「とはいえ、目的を定めるのに迷ってしまうよ」
という方のために、方向性によって何パターンか例をあげてみたいと思います。
ここでは、3つの方向性を挙げてみます。
- 野望系
- 貢献系
- 芸術系
野望系
自分の願望から目的を設定する方向性です。
例えば、武道館でライブをする、ファンクラブ会員1万人、世界ツアーをする、など。
この方向性で考えるときは、自分の欲望や憧れなどをもとに目的を突き詰めてみるといいと思います。
貢献系
人や社会に貢献することを軸に目的を突き詰める方向性です。
病気の子供を癒す、世界平和を発信する、音楽で政治を変える、など。
自分の経験や問題意識と音楽を関連させると、目的を突き詰めやすいと思います。
芸術系
音楽の内容や質を突き詰めていく方向性です。
世界的なあのアーティストの超える名曲を作る、美しい音楽を作り続ける、など。
美の世界を追求するスタンスが強い人は、この方向性で考えてみるといいと思います。
ここで紹介した以外にも、目的は人それぞれどんな方向性でもOK。
また、複数の目的があったっていいと思います。
さらに付け加えておきたいのは、「音楽をやること、それ自体にも価値がある」ということ。
音楽をするだけで人は幸福になります。
新しいことを生み出すことで自己肯定感も上がったりします。
人によっては、「音楽をすること自体が自分のためになるので、それが目的!」
ということもあり得ると思います。
筆者の具体例
最後に具体例として、この記事の筆者SRM.の場合はどうなのか、書いてみたいと思います。
SRM.の音楽活動の目的は、
- 自由と幸福を大事にする人に寄り添う音楽を届ける。
- 自分の音楽で幸福な時間・自由を感じる時間を楽しんでもらう。
と言うものです。
自由と幸福を大事にする人が世界に溢れて、優しい世の中になって行ったら素敵だな。
と言うのが、実現したい未来です。
これを、
Create music make you feel nice.
Release & Flow.
と言うキャッチフレーズにまとめています。
この内容は、このサイトのコンセプトのページに詳しく説明してあります。
活動の目的は人それぞれでOKです。
こうでなきゃいけないと言うのはないので、素直に考えてみましょう。
自分の欲望全開でもいいし、理想の世界への妄想でも構いません。
自分の活動の軸をはっきり言葉にしておくと、その言葉は活動を続けていく上で、羅針盤のような役割を果たしてくれます。
活動の方向性に迷ったときや曲作りに行き詰まったときなど、本来の目的に立ち返ることで、進むべき道を正しく判断できるようになると思います。
まとめ
この記事では、働きながら音楽活動をするときに1番最初にやるべきこと、目的の明確化について説明してきました。
音楽活動の目的を明確にすると、目的達成のために必要なものに絞って効率的に活動を進められるようになります。
また、
- 音楽を届ける相手がはっきりする
- 成長が早くなる
- お金を稼ぎやすくなる
などのメリットも紹介しました。
目的を明確にするときに大切なのは、成功の定義を決めること。
音楽でどんな未来を達成したいのか突き詰めて考えることが重要です。
目的を明確にすると、活動の方向性に迷ったとき、進むべき道を正しく判断できるようになります。
音楽活動を始める際は、まず目的の明確化に取り組むことをオススメします。
活動の目的がはっきりしたら、次は具体的な活動内容を決めていきましょう。
【詳しくはこちらの記事をご覧ください。】
以上、あなたの音楽活動に少しでも役立てば嬉しく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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【働きながら音楽活動をするときの全体像を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。】