この記事を読むとわかること
- 働きながら音楽活動をする前に考えておくといいこと
- 働きながらの音楽活動で具体的に取り組むべきこと
- 働きながらの音楽活動を継続するために重要なこと
- 自分の音楽の質を向上し続けるために大事なこと
音楽への情熱を燃やし続ける人は素敵だと思います。
この記事では、働きながら音楽活動をするために重要なことを解説していきます。
働きながら音楽活動やってみたいけどどうしたらいいかわからない、あるいは、もうすでに働きながら音楽をやっているけど上手くいかない、など悩んでいる方が取り組むといいことをご紹介します。
働きながらの音楽活動に大事なことを7ステップで説明します。
これから音楽活動を始める方は、各ステップに順番に取り組んで行けばOKです。
いま実際に活動している人も、自分の悩みに合わせて各ステップを見直すと新たな発見があると思います。
筆者も実際に働きながら、15年ほど音楽活動を続けてきました。
その経験の中で学んだ、音楽活動の教訓やテクニックについてご紹介していきます。
今後のあなたの長い音楽人生の中で、活動の手助けになれば嬉しいです。
このブログでは、約15年の作曲活動でゲーム音楽などへの楽曲提供も行ってきた、
シンガーソングライターのSRM.が、これまでの活動の経験をもとに、
作曲や音楽活動の悩みを解決するのに役立つ知識や情報を発信しています。
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働きながら音楽活動するときに取り組むべき7ステップは以下の通りです。
- ステップ①:【活動の目的を突き詰める】
- ステップ②:【活動の内容を決める】
- ステップ③:【活動目標を決める】
- ステップ④:【時間を確保する】
- ステップ⑤:【認知度を上げる】
- ステップ⑥:【収益化を考える】
- ステップ⑦:【音楽のクオリティを上げる】
順番に解説していきます。
働きながら音楽活動ステップ①:【活動の目的を突き詰める】
音楽活動をしよう!と思い立っても、すぐさまライブをセッティングしたり、レコーディングスタジを予約したりしてはいけません。
長く上手く活動を続けていくためには、入念な下準備が必要です。
行き当たりばったりの勢いで活動をすると、必ず挫折します。
ステップ①は【活動の目的を突き詰める】ことです。
なぜ音楽活動をするのか?という理由をはっきりさせておきます。
目的を突き詰めると何がいいのか
活動の目的をはっきりさせておくと、活動を効率的に行うことができるようになります。
働きながら音楽活動をする場合、時間の確保が難しいという課題があります。
そのため、活動の目的を明確にして、少ない時間で効率的に活動を進めることが重要になってきます。
具体的に、目的を突き詰めることには以下のような利点があります。
届ける相手が明確になる
音楽をする目的が明確になると、どんな相手に音楽を届けるべきか、がはっきりします。
目的を達成するには、どんなところにいるどんな人に音楽を聴いてほしいのか。
音楽を届ける状況を深掘りしていくと詳細なリスナー像が見えてきます。
リスナー像が定まると自分の作る音楽の内容がはっきりしてきます。
漠然と曲を作るよりも効率的に、リスナーの共感を呼びやすい音楽を作ることが可能になります。
成長しやすい
次に、目的が明確になっていると成長も早くなります。
曲の雰囲気やMCの内容など、想定したリスナーが興味のあることや欲していることを集中的に勉強するようになるからです。
結果的に成長も早くなり、活動の結果も早く出やすくなります。
マネタイズしやすい
お金も稼ぎやすくなります。
想定したリスナーが興味のあることを活動の中に組み込んでいけば、リスナーから支払いを頂ける機会を自然に増やすことができます。
具体的なリスナー像があることで、それに最適化されたマネタイズのポイントを考えることができるようになるのです。
【目的を明確にする方法についてはこちらの記事をご覧ください。】
活動の目的を明確にしておくと、活動の方向性に迷ったときや曲作りに行き詰まったときなど、本来の目的に立ち返ることができます。
そうすることで、進むべき道を正しく判断できるようになります。
働きながら音楽活動ステップ②:【活動の内容を決める】
ステップ②は、【活動の内容を決める】ことです。
活動の目的が決まったら、その目的をどうやって達成するかを考えます。
しかし、このステップは何も難しいことはありません。
活動の内容とはつまり、自分のやりたい音楽のことです。
どんな手段や内容で音楽をやっていきたいのかを確認すればいいのです。
音楽家のカテゴリー
音楽をすると言っても、大まかには3つの方向性があります。
アーティスト系
いわゆるミュージシャンと言って思い浮かぶタイプの音楽家です。
曲をリリースしてライブを行うのがメインの活動。
作品や人物の世界観全体で価値を届けるのがアーティスト系のミュージシャンです。
表舞台に立って活動したい人に向いています。
コンポーザー系
楽曲を作ることに特化して活動を行うタイプです。
作品の価値を軸に活動するタイプのミュージシャンです。
職人気質の人、裏方が好きな人に向いていると思います。
プレーヤー系
演奏することで価値を届けるタイプの音楽家です。
表舞台には立ちますが、アーティストタイプほど中心はならず、むしろアーティストのサポート役に徹することが多いです。
こちらも職人気質の人に向いていますが、表舞台に立つことも多いので、アーティスト系とコンポーザー系の中間ぐらいの立ち位置のタイプだと思います。
以上、大まかな音楽家の3タイプです。
自分がどの方向でやっていきたいのか、1度確認しておくと今後の活動の軸がぶれなくなると思います。
音楽を届ける方法
活動の内容を決めるとき、音楽を届ける方法も考えておくといいです。
大まかに言うと音楽を届ける方法は、作品発表かライブの2つです。
この2つにはオンライン、オフライン含め様々な方法があります。一部を紹介すると下記の表のようになります。
オンライン | オフライン | |
---|---|---|
作品発表 | ・ストリーミングサービス ・YouTube. | ・CD制作 |
ライブ | ・ライブ配信サービス | ・ライブハウス出演 ・イベント出演 |
作品発表
オンラインでは、Spotify.やAmazon Music.などオンラインサービスでの配信がメインになると思います。
上記のようなサービスは有料がメインなので、無料で楽曲を届けたい場合はYouTube.などの配信サービスにアップロードするのが一般的です。
どちらも手軽に発表できるのがメリットですが、収益性の面から見るとほとんど期待できないと言うのがデメリットとも言えます。
オフラインでの作品発表は、やはりCD制作がメインになります。
制作にコストがかかることと、販売や配送などの手間がかかるのが難点です。
しかし、CDや付属のブックレットなど現物が手元に残るので、コアなリスナーに喜ばれること、しっかりと販売できれば収益面で大きくプラスにすることも可能なところがよい点です。
ライブ
オンラインでは、各種ライブ配信サービスがネット上にたくさんあるので、それらを使うのが得策です。
すぐに始められ、配信の時間も自由で場所も選ばないことがメリットです。
また、TwitterやFacebookなど各種SNSでも配信機能が使えるものもあります。
さらに、YouTubeのライブ配信などは投げ銭機能があるので、収益に直結させることも可能です。
集客によっては、一度にたくさんの人へ音楽を届けることができるのが、オフラインにはないメリットです。
オフラインでは、ライブハウスのブッキングライブに出演したり、自分でライブを企画するのが大道です。
出演日程の調整やノルマなどの出演料が発生する場合があるのがネックですが、ライブスタッフや共演者とのつながりができやすく、そう言ったつながりは今後の活動に大きくプラスになります。
また、フェスや商業施設などでのイベント出演もオフラインでのライブの大きな軸です。
テーマ性のあるイベントには、そのテーマに興味のある人が集まりやすいので、イベントテーマと自分の音楽性がマッチしたものに出演できれば、一気にリスナーを増やすチャンスになります。
以上、作品発表とライブを分けて説明してきましたが、実際にはこれらの中から複数、もしかしたら全部を組み合わせて活動していくことになると思います。
働きながら音楽活動する際に大切なのは、いっぺんに全部に手をつけないこと。
繰り返しになりますが、働きながらの音楽活動はとにかく時間が足りません。
まずは一つに集中して取り組むこと。
それが軌道に乗ってきたら、次のものに手を出してみる。
新しいものを試すときは、やり方や使い方を覚えるまでに時間がかかります。
実際に音楽を届けられるのはその後です。
いっぺんにたくさんのものに手を出すと、いつまでも音楽が届けられないまま膨大な時間が過ぎてしまうので要注意です。
【音楽活動の内容と選び方についてはこちらの記事で詳しくまとめています。】
働きながら音楽活動ステップ③:【活動目標を決める】
3つ目のステップは【活動目標を決める】です。
ここでは、ステップ①で決めた目的を達成するための具体的な目標を決めます。
何をいつまでにどのくらいやるのか。具体的な数字で決めておきます。
そうすることで、まず何から手を付けていけばいいかがはっきりしてきます。
目的達成のために取り組むことがはっきりしていれば、効率的に活動を進めることができ、時間を無駄にすることがなくなります。
目標設定の手順
具体的な目標設定の方法を簡単に説明します。ポイントは、
- 目的と目標の違いを意識する
- 目的から逆算する
- 具体的な数値をきめる
です。
目的と目標の違いを意識する
目的:大きなビジョン、最終的なゴール
目標:目的を実現するために達成すべき具体的な数値
と捉えると分かりやすいです。
目的が前提にあって、その達成手段が目標です。
目的から逆算する
なので、目標は目的から逆算して考えることになります。
例えば「武道館でライブする」が活動の目的なら、そこから逆算して、
「武道館の席数はだいたい1万4千だから、8割ぐらいのお客さんで埋めるとして、だいたい1万人の集客が必要だな、じゃあライブ開催までに集客1万人のアーティストを目指そう!」
と言った感じで考えていきます。
上の例はザックリすぎるのでもう少し突き詰めて考えることが必要ですが、逆算するときの考え方はだいたい上のような感じです。
具体的な数値をきめる
上の例でもでてきましたが、具体的な数値に落とし込むことが重要になってきます。
例えば「集客1万人のアーティスト」と言うのが決まったら、その目標をさらに突き詰めましょう。
- 具体的にどんな方法で目指すのか→さらに細かい目標と数値が必要
- 集客1万人とはどう言う状態か→どうやって達成したと確認するのか
- それをいつまでに達成するのか→具体的な日付とスケジュール
などなど。
こうやって突き詰めていって最終的に「じゃあ、今すぐに取り組むべきことは何か?達成すべき数値は何か?」まで落とし込めると完璧です。
それを日々コツコツと達成していけば、やがて目的の実現にたどり着くことができます。
【さらに詳しい目標設定の手順については、こちらの記事をご覧ください。】
働きながら音楽活動ステップ④:【時間を確保する】
活動の目的・方法・目標が定まると、音楽活動で日々取り組むべきことが見えてきます。
あとはそれを淡々とこなしていくだけです。
ここで、働きながら音楽活動をするときの最大の難点、「時間がない問題」が立ちはだかってきます。
「やるべきことはわかっているのに、取り組む時間が作れない!」
と言う悩みは、すでに音楽活動をしている人なら痛いほどわかると思います。
音楽活動に必要な3つの資源
音楽活動には、3つの資源が必要だと思います。それは、
- 情熱
- 時間
- お金
です。
この記事を読んでいる人なら、情熱は十分にあると思います。
情熱がなければそもそも音楽活動しようと思いませんし、長続きもしないでしょう。
また、働きながら音楽活動する場合は、他の仕事での稼ぎがある場合がほとんどだと思うので、お金という面でもそこまで苦労することは少ないかもしれません。
しかし、時間という面では圧倒的に足りません。
他の仕事に時間が取られる分、スケジュールはカツカツだと思います。
働きながらの音楽活動の肝は、まさに時間の確保にかかっていると言っても過言ではないでしょう。
時間確保のために整えるべき3つのこと
なので、次のステップでやるべきことはズバリ【時間を確保する】です。
ステップ③で決めた目標達成のための活動に取り組みつつ、時間の確保のための行動も意識して進めてみましょう。
ポイントは、以下の3つを整えること。
- マインド
- 環境
- 物理的時間
時間確保の大前提は、無駄を減らすことです。
1日は24時間で変えられないので、無駄に使っている時間をあぶり出して、それを音楽活動にあてる他はありません。
各項目ごとに説明ていきます。
マインド
時間を無駄にする2つのマインドを正しく整えていきましょう。
1つ目は自分に対する無駄です。
よくあるのは、テレビやスマホを見る時間です。
テレビやスマホで情報を得たところで、それがあなたの人生の何パーセントに影響があるでしょうか。
大半はただ記憶の片隅に流れていってしまったんではないでしょうか。
ひとつひとつの無駄は短くても、積み重ねると膨大な量になるはずです。
2つ目は他人に対する無駄です。
他人の目を気にして、無駄に使ってしまっている時間はありませんか。
付き合いの残業や気の乗らない飲み会など。
他人に対する無駄は、自分のためにも相手のためにもなりません。
そのような時間を切り捨てて、全て音楽活動に回しましょう。
環境
マインドを整えたら、そのマインドに合うように環境を整えましょう。
テレビをリビングから撤去する、スマホをタイマーで利用制限する、など。
また、人間関係においても環境を整えることは大事です。
特に思い入れのない薄いつながりは後回しにして、家族や狭く深い関係の友人のみのつながりに絞るのも悪いことではありません。
物理的時間
マインドと環境を整えたら、あとはテクノロジーやテクニックで物理的な時間を整えて、削れる時間をさらに絞り出せないか考えてみます。
具体的な方法としては、時短家電の活用などです。
また時間術関連の書籍がたくさん出版されているので、自分に合うものを探して実践してみるのもいいと思います。
【音楽活動の時間確保について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。】
働きながら音楽活動ステップ⑤:【認知度を上げる】
ステップ⑤では音楽活動の具体的な内容について触れていきます。
ステップ③で立てた目標がどんなものであっても、活動をする上で必ず必要なものがあります。
それは、リスナーの存在です。
リスナーがいなければ、あなたの音楽活動のほとんどは無意味になってしまいます。
リスナーを集めること、それが音楽活動の出発点でもあり最も重要なことの一つです。
そのための取り組みが、ステップ⑤の【認知度を上げる】です。
認知度を上げるとは簡単に言えば、あなたというミュージシャンの存在を知ってもらう、ということです。
多くのミュージシャンは「音楽活動なんだから、曲を作ったりライブをするのが先でしょ!」と考えがちです。
しかし、働きながら効率的に音楽活動をしたいなら、曲をつくる・ライブをするよりも先に、認知度を上げることオススメします。
認知度を上げることを優先すべき理由
理由は簡単です。
知らない人の曲をわざわざ聴きにくるほどみんな暇ではないからです。
一般的な人々にとって音楽は生活に不可欠な要素ではないため、お金や人間関係や健康など、すぐに取り組むべき問題よりも後回しにされがちなジャンルです。
さらに、ネット上に無数のコンテンツが溢れている現代では、人々は自分の時間を何に費やすかにとてもシビアです。
その中で自分の音楽を届けたいと考えたとき、がむしゃらに楽曲リリースやライブをしまくっていても、聴きにきてくれる人はほとんどいないでしょう。
まずは知ってもらい、そして興味を持ってもらうこと。
音楽を届けるのはその後、というのが現代の(特に有名でもない)ミュージシャンの上手い戦い方です。
特に、働きながら音楽活動をする場合はこの戦略が効いてきます。
当たらない弾を撃ち続けるように、曲やライブをしまくって時間を浪費していくよりも、まずは認知度アップの活動に注力してリスナーを獲得する。
その後に満を辞して音楽を届ける方が、結果的に無駄なく活動の成果を得ることができるはずです。
まずは認知度アップの活動。ここに注力してみましょう。
認知してもらうには
では具体的にどんな取り組みをしたらいいのでしょうか。
オススメはインターネット上での情報発信です。
ネット上では、一度に不特定多数の人に発信できるので効率的です。これは、リアルな場での活動ではないメリットになります。
ブログやSNSなどで情報発信することから始めてみましょう。
ここで重要なのは、いきなり自分の音楽の情報発信をしてはいけない、ということ。
あなたが有名人でない限り、初めからあなた自身やあなたの音楽に興味のある人はいません。
それなのに、「新曲をリリースしました!」や「○月○日にライブやります!」と発信しても誰もみてくれません。むしろ逆効果です。
まずは、人の役に立つような情報を発信するようにしましょう。
音楽に関係ない内容でもOKです。
目的はあくまで自分の存在を知ってもらうこと。
なので、発信を見る側が興味を持つような内容を投稿していくようにするのがいいです。
自分の得意なことで、観る人が「役に立った、使えそう」などと思ってくれそうなことを発信します。
ここで、働きながら音楽活動している強みが出てきます。
それは、普段やっている仕事で得た知識や経験が情報発信に使えるということです。
飲食店で働いてるなら、料理のレシピやおすすめのお店情報などでもいいかもしれません。
銀行員なら、資産運用の豆知識など。
その仕事によって、一般人が知らない専門知識が必ずあるはずです。
普段の仕事の内容も効率的に音楽活動に利用していきましょう。
聴いてもらうには
情報発信して知ってもらうのはいいけど、そこからどうやって音楽活動につなげるの?
と思ったかもしれません。
しかし、しっかり音楽活動につながるのでご安心を。
人の心理には、継続的に触れ合う人に好感を持つという性質があります。
つまり、継続的に自分の役に立つ情報を発信してくれている人がいたら、だんだんと発信される情報よりも発信している人に興味が移ってくるのです。
たまたまネットで、自分に役立ちそうな情報を見つけて読み進めるうちに、この情報を書いてる人ってどんな経歴の人なんだろう?と思って、思わず筆者プロフィールをクリックした経験ってありませんか。
まさに、それです。
継続的に情報発信を続けて、SNSのフォロワーやブログの読者が増えてきたとしましょう。
その時点で一定数のフォロワーが、あなたという人に興味を持っている状態になっているはずです。
プロフィール欄にさりげなく音楽活動をやっていることを書いて、楽曲へのリンクを添えておきましょう。
フォロワーが増えるごとに、少しずつリスナーも増えていくはずです。
リスナーが増えてきたなーと感じたら、情報発信の中にときたま音楽活動の宣伝を混ぜていくのもありです。
あなたに興味を持った一定数の人が反応をくれるはずです。
間違えてはいけないのは、あくまで情報発信、つまり人の役に立つのが先で宣伝は後から、ということ。
自分に興味を持ってもらう前に宣伝をするのは逆効果です。
よく知らないけどやたら宣伝してくる人として嫌われないように注意しましょう。
【音楽活動の情報発信について詳しくは、こちらの記事をご覧ください】
働きながら音楽活動ステップ⑥:【収益化を考える】
ステップ⑥は【収益化を考える】です。
認知度を上げてリスナーが増えてきたら、音楽活動で収入を得ることを視野に入れていきましょう。
音楽活動で対価をえることで、活動を持続的に行っていくことができます。
音楽活動のための支出を音楽活動自体の収入からまかなうことができれば、他の仕事の収入に依存せずに活動を続けていくことができます。
他の仕事に依存しないということは、時間の確保の点からも有益です。
らさに、音楽活動の収入を増やすことができれば、音楽を専業にすることも視野に入ってきます。
専業になれば、働きながら音楽活動をするときの最大の難関「時間がない問題」から解放されます。
また、対価を貰って音楽を届けることで、音楽活動の質の向上も見込まれます。
お金をもらっているという緊張感が妥協を甘えを排除し、質を突き詰める原動力になります。
収益化を目指すことは、自分にとってもリスナーにとっても有益なことと言えると思います。
ここからは収益化について、具体的な行動を説明していきます。
おおまかなポイントは、
- マネタイズポイントを考える
- 導線をつくる
の2点です。
マネタイズポイントを考える
何を商品として売るか、を考えるということです。
商品としては、直接音楽に関係するものと、直接音楽に関係しないものの2種類があります。
直接音楽に関係するものとしては、ストリーミングサービスなどでオリジナル曲を配信し、再生数によって収入を得る楽曲配信があります。
またライブハウスやネット上の配信サービスで演奏を披露し、チケット代や投げ銭などで収入を得るライブ活動なども考えられます。
直接音楽に関係しないものとしては、ブログやホームページに広告を掲載して収入を得る方法が考えられます。
ファンが集まる会や専用サイトを管理・運営し、月額会費などから収入を得る音楽コミュニティ運営なども良いかもしれません。
自分が扱うことができる商品には何があるか、じっくり考えてみるといいと思います。
導線をつくる
導線とは、どういう方法で商品を販売するのかと、どういう方法で商品を宣伝するのか、ということです。
ここで役に立つのは、ステップ⑤で使った、ブログやSNSなどネット上の情報発信ツールです。
ここで自分の商品を宣伝していけば、効率的に商品を知ってもらうことができます。
どの商品とどの宣伝方法の組み合わせが自分に合っているか、いろいろと試してみると良い方法が見つかると思います。
【音楽活動の収益化については、こちらの記事でも詳しく解説しています。】
働きながら音楽活動ステップ⑦:【音楽のクオリティを上げる】
さて、働きながら音楽活動をするために大切なステップを6つ紹介してきました。
言うまでもなく、全てのステップにとって重要なのが、あなたの音楽そのものです。
7つ目のステップは【音楽のクオリティを上げる】です。
あなたの音楽の質があなたの音楽活動のコアになります。
例えば、車を買うときに、いくら営業がうまくて会社の理念が素晴らしくアフターサービスがしっかりしていても、肝心の車がボロボロで質が悪いものであれば、その会社の車を買おうとは思わないでしょう。
音楽活動も同じです。
素晴らしい目的のために一生懸命に活動し、情報発信を毎日欠かさなかったとしても、肝心の楽曲が不協和音だらけだったり、ライブで音を外しまくっていたら、やはりリスナーは離れていってしまいます。
音楽の質を高め続けることは、もっとも基礎的ですが重要な音楽活動のステップの一つなのです。
クオリティを上げる方法
では、音楽のクオリティを高め続けるためには、どんなことに取り組んでいけばよいでしょうか。
それはズバリ、勉強し続けることです。
勉強の工程は3つに分けることができます。
- インプット
- アウトプット
- フィードバック
インプット
まずは自分の音楽の土台となる知識や感性を吸収しましょう。
音楽の個性とは、既存の音楽をどのように自分らしく組み合わせるかです。
長く聴かれ続ける名曲や、今たくさんの人に聴かれている流行曲を積極的に聴き、自分なりに解釈しましょう。
また、音楽以外にも映画や舞台・絵画・小説など感性を刺激するものに積極的に触れるようにしましょう。
そして、音楽理論を学びましょう。
吸収した名曲や流行曲がどんな意図でどんな理論をもとに作られているかを知ることで、その方法論を自分の曲にも活かすことができるようになります。
音楽理論については、このブログでもたくさん発信しているので参考にしてみてください。
アウトプット
インプットしたものを使って、実際に曲を作ったりライブをしたりしてみましょう。
ただ受け身で学ぶのと実際に手や体を動かすのは全く違います。
行動することで、インプットしたものをどのように活かすことが出来るのかが見えてきます。
行動とは、作品発表でいえばネット上にアップロードすること。
ライブで言えば実際に人前で演奏すること。
人の目に耳に触れることで、次の項のフィードバックを得ることが可能になります。
フィードバック
勉強する工程の中で最も重要なのが3つ目のフィードバックです。
アウトプットで音楽を届けた相手からフィードバックをもらい、それを実践することで加速度的に音楽のクオリティーを上げていくことができます。
ネット上でのアウトプットであれば、コメントを投稿してもらう、リアルのライブなどであればアンケートなどを記入してもらい感想をフィードバックとして受け取る、等の方向が考えられます。
第三者の視点から改善点を指摘してもらうことで、自分では思いつかなかったような成長の方向性を見つけ出すことができます。
インプット、アウトプット、フィードバックを繰り返し行っていくことで、音楽の質はだんだんと上がっていくと思います。
また、この3つを続けていくにはモチベーションの維持も重要になります。
まとめ
以上、働きながら音楽活動をするために重要な7つのステップを解説してきました。
各ステップの内容とポイントは次のとおり。
内容 | ポイント | |
---|---|---|
ステップ① | 活動の目的を突き詰める | 成功の定義を決める |
ステップ② | 活動の内容を決める | 自分のやりたい音楽を確認する |
ステップ③ | 活動目標を決める | 具体的な数値に落とし込む |
ステップ④ | 時間を確保する | マインド・環境・物理的時間を整える |
ステップ⑤ | 認知度を上げる | ネット上で人の役に立つことを発信する |
ステップ⑥ | 収益化を考える | マネタイズポイントと導線を意識する |
ステップ⑦ | 音楽のクオリティを上げる | インプット・アウトプット・フィードバックを繰り返す |
少しでもピンとくるものがあれば、あなたの音楽活動に取り入れてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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