この記事を読むとわかること
- 情報発信が不可欠な理由
- 効果的な情報発信の2ステップ
- よくある情報発信の失敗例
音楽活動をしていてこんな悩みはありませんか?
- オリジナル曲をネットにアップしても再生数が上がらない
- ライブにお客さんが集まらない
- いつも同じ人にしか聴いてもらえない
その悩みはもしかしたら音楽の内容ではなく、情報発信に原因があるのかもしれません。
情報発信に失敗してしまうと、いくらライブや創作活動に力を入れても聴いてくれる人が一向に増えない、なんてことになりかねません。
この記事では音楽活動に情報発信が不可欠な理由と、効果的にリスナーを獲得するための情報発信の方法について解説していきます。
また、よくある情報発信の失敗例も説明します。
筆者も実際に15年ほど音楽活動を続けてきた中で、下手な情報発信をしてしまい、リスナーが全く増えない時期がありました。
しかし、今回説明する情報発信の方法に切り替えてからは、リスナーが少しづつ増えてきたことを実感できるようになりました。
もし本記事で紹介する失敗例に心当たりのある方は、効果的な情報発信の2ステップを是非参考にしてみてください。
【音楽活動をするときの全体像を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。】
音楽活動が絶対失敗する情報発信の方法、その答えはズバリ、
「音楽活動の宣伝をする」
です。
なぜ音楽活動の情報発信なのに宣伝をしちゃいけないのか。
その理由の前に、まずは音楽活動に情報発信がなぜ不可欠なのか、についてからみていきましょう。
(すぐに理由を知りたい方は、こちらまでジャンプしてください。)
このブログでは、約15年の作曲活動でゲーム音楽などへの楽曲提供も行ってきた、
シンガーソングライターのSRM.が、これまでの活動の経験をもとに、
作曲や音楽活動の悩みを解決するのに役立つ知識や情報を発信しています。
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音楽活動には情報発信が不可欠
情報発信しない音楽活動は、ほぼ必ず失敗に終わります。
なぜなら、情報発信なしでは音楽活動に最低限必要な要素をそろえられないからです。
音楽活動に必要な3つの要素
音楽活動に最低限必要な要素とは以下の3つ。
- 楽曲
- ミュージシャン
- リスナー
楽曲
音楽活動の中心です。
音楽活動とは、楽曲を通してメッセージを届けたり、実現したい夢や目的を叶えていくものなので、楽曲のない活動は、音楽活動ではなく何か他の活動になってしまします。
ミュージシャン
楽曲は勝手にそこら辺から湧いて出てきたりしないので、楽曲を生み出すためにはミュージシャンが必要です。
音楽活動の出発点はミュージシャンで、そのメッセージや目的を表現していくためにミュージシャンは楽曲を生み出していきます。
リスナー
ミュージシャンが生み出した楽曲を届ける相手です。
ミュージシャンはいくら楽曲を生み出しても、リスナーがいなければメッセージを広めることも、夢や目的を叶えていくこともできません。
せっかく作った曲も、誰にも聴かれなければミュージシャン自身の楽しみというだけになってしまいます。
リスナーが楽曲を聴いてくれて、初めて一つの音楽活動が成り立ちます。
情報発信が不可欠な理由
音楽活動は楽曲を介して、ミュージシャンとリスナーがコミュニケーションすることにその本質があると思います。
音楽活動をするとき、技術さえあれば楽曲とミュージシャン(自分自身)は一人でも何とか用意できます。
しかしリスナーの存在だけは、どうしても他人の協力を必要とします。
情報発信は、リスナーという音楽活動に最低限必要な要素を手に入れるための手段になります。
あなたというミュージシャンの存在を知ってもらい、曲を聴いてもらう。
曲を聴いてメッセージを感じてもらい、あわよくばファンになってもらう。
こうして音楽活動は推進力を増し、「活動の目的」を達成するために進んでいくことができます。
【音楽活動の目的についてはこちらの記事で詳しく解説しています。】
情報発信なしでは、あなたというミュージシャンの存在を知ってもらうこともできず、リスナーを獲得することもできません。
音楽活動においては、楽曲を発表することとと情報を発信することは、ほとんど表裏一体の活動なのです。
効果的にリスナーを増やす情報発信とは
では効果的にリスナーを増やには、どのように情報発信をしていくのが良いのでしょうか。
オススメなのはやはり、インターネット上での情報発信です。
ネット上では一度に不特定多数の人に発信できるので効率的です。これは、リアルな場での発信にはないメリットになります。
まずは、ブログやSNSなどネット上での情報発信に注力することから始めるのがいいと思います。
ネット上での情報発信の際は、以下の2ステップに沿って行うと効果的です。
- 情報発信ステップ①:知ってもらう
- 情報発信ステップ②:聴いてもらう
情報発信ステップ①:知ってもらう
あなたが有名人でない限り、初めからあなた自身やあなたの音楽に興味のある人はいません。
なのでまずは「知ってもらうこと」に絞って情報発信をしていきます。
その際、効果的なのは「人の役に立つ情報を発信する」ことです。
音楽に関係ない内容でもOK。目的はあくまであなたの存在を知ってもらうこと。
なので発信を見る側が興味を持つような内容だけを、ひたすらを投稿していくようにします。
自分の得意なことで、観る人が「役に立った、使えそう」などと思ってくれそうなことを発信するといいです。
例えば普段は音楽以外の別の仕事をしているなら、その仕事で得た専門知識や経験・裏情報などを発信するといいかもしれません。
普段ITエンジニアをしている人なら、ネットに関する知識やホームページの作り方などの情報を投稿することで、人の役に立つ情報を発信することができます。
飲食店で働いてるなら、料理のレシピやおすすめのお店情報などもいいかもしれません。
銀行員なら、資産運用の豆知識など。
その仕事によって、一般人が知らない専門知識や経験談が必ずあるはずです。
また、音楽以外の特殊な趣味や体験がある人は、その内容でもいいかもしれません。
例えば、海外で暮らした経験があるとか、兄弟がすごく多い家庭で育った体験談やそこで考えた人生観とか、なんでも構いません。
何か他の人が持っていなくて人の役に立ちそうな知識・経験を探して発信してみましょう。
情報発信ステップ①:聴いてもらう
情報発信して知ってもらうのはいいけど、そこからどうやって音楽活動につなげるの?
と思ったかもしれません。
しかしステップ①は、しっかり音楽活動につながっていきます。
むしろ、ステップ①の情報発信を続けていくだけで、リスナーは既に増え始めていると思います。
音楽の宣伝をしてないのにリスナーが増えるわけない!と思いましたか?
、、でも、増えるんです。
そのカラクリは、あなたの情報発信を見た人の心理を考えることで理解できます。
キーワードは以下の3つ。
- 単純接触効果
- 返報性の原理
- 興味移動の法則
言葉は難しそうですが、内容は簡単です。
単純接触効果
人の心理には、継続的に触れ合う人に好感を持つという性質があります。
触れ合うとは、直接会ったり話をする以外にも、投稿を読んだりする場合も当てはまります。
単純に接触する回数が多いだけで、その人に好意や信頼を寄せる可能性が高くなります。
返報性の原理
何かいいことをしてもらったときに、お返しをしなきゃ、と思ってしまう心理のことです。
返報性の原理は、自分では意識してなくても無意識に考えてしまうほど強力な心理傾向といわれています。
興味移動の法則
情報発信の内容から、情報発信をしている人に興味が移っていく心理のことです。
たまたまネットで、自分に役立ちそうな情報を見つけて読み進めるうちに、この情報を書いてる人ってどんな経歴の人なんだろう?と思って、思わず筆者プロフィールをクリックした経験ってありませんか。
まさに、これです。
リスナーが増える仕組み
継続的に情報発信を続けていくと、単純接触効果によって情報の受け手はあなたに少しづつ好感を持つようになっていきます。
さらに発信している情報は相手に役立つ内容なので、返報性の原理によって「お返しにフォローでもしてあげようかな」という人が増えてきます。
そして興味移動の法則で、「ところでこの情報を発信してる人ってどんな人だろう?」とあなたに興味を持ってくれる人が出てきます。
そこで、プロフィール欄にさりげなく音楽活動をやっていることを書いて、楽曲へのリンクを添えておくと、あとは自然に曲を聴きにきてくれる人が増えていく、といった具合です。
人の役に立つ発信を続けていくごとに、少しずつリスナーも増えていくはずです。
リスナーが増えてきたなーと感じたら、情報発信の中にときたま音楽活動の宣伝を混ぜていくのもありです。
あなたに興味を持った一定数の人が反応をくれるはずです。
よくある情報発信の失敗例
単純接触効果・返報性の原理・興味移動の法則。
この3つの効果が現れていない状態で音楽の宣伝をしたら、受け取る人はどう思うでしょうか?
「なんか突然、全然知らない人から、全然興味ない音楽の宣伝がきた、、」
自分がこの状況に置かれたら、はっきり言って嫌ですよね、、笑
なんの思い入れもない人からの突然の宣伝に、人は嫌悪を示すものです。
家に突然、何だかわからない商品の営業マンが訪問営業に来ても話を聞く気にならないですよね。
真っ先に音楽の宣伝をする情報発信は、これとほとんど同じです。
おそらく、ウザがられてミュートやブロックされてしまうのがオチだと思います。
音楽の宣伝を真っ先にする情報発信が1番まずいです。
その音楽活動は絶対失敗する、と言っても過言ではありません。
しかしこれ、最も多くのミュージュシャンがおちいる情報発信の失敗例なのです。
ライブの宣伝やリリース情報しか載っていないミュージシャンブログやSNSがインターネット上にはあふれかえっています。
情報発信をする際は、くれぐれもこの失敗例にハマらないように注意してください。
情報発信のポイント
効果的な情報発信の各ステップについて、注意すべきポイントを書いておきたいと思います。
情報発信ステップ①:知ってもらうためのポイント
とにかくgiveする
ステップ①の段階では自分の利益は置いておいて、とにかく相手に与えることを考えます。
与え続けていると返報性の法則により、後々自分に大きなリターンが返ってきます。
時間をかけて継続する
単純接触効果が発揮されるのは時間がかかります。
またネットの特性上、情報発信が多くの人の目に触れるためには長く発信を継続する必要があります。
焦らず時間をかけて取り組んでいきましょう。
頭っから宣伝は最悪
先ほども書きましたが、宣伝は我慢です。
いくらいい作品が出来上がったからといって、情報を受け取る側の人たちの信頼を得る前に宣伝をするのはやめておきましょう。
宣伝はプロフィール欄やリンク先でのみにとどめておくのが賢明です。
情報発信ステップ②:聴いてもらうためのポイント
リンク先コンテンツを用意しておく
興味移動の法則が発動した時に備えて、あなたの音楽へのリンクやリンク先でのコンテンツは事前にしっかり準備しておきましょう。
興味を持ってくれた人がいるのに、披露するコンテンツが何もないのではもったいなさ過ぎます。
リンクはわかりやすく
リンクの位置や見た目は極力わかりやすくしましょう。
興味を持ったのにどこをクリックすればいいのからない状態もかなりもったいないです。
またリンク先を置きすぎる(YouTube.やSNSのアイコンを何個も並べるなど)のも、相手を迷わせてしまうので注意です。
興味を持ってくれた相手の手間をなるべく減らすことを考えましょう。
手間が少なければ少ないほど、音楽を聴きにきてくれる人の数が増えると思います。
宣伝はさりげなく最小限で
情報発信に宣伝を入れるときは、必要最小限を心がけましょう。
あくまで話のついで程度にとどめて、基本は相手の役に立つ話を発信していきましょう。
念の為にもう一度書きますが、宣伝を発信するのは相手の信頼が十分に得られてきた後の話です。
情報発信ツールのポイント
ステップ①とステップ②を効果的に行うには、情報発信のツールが必要です。
ツールの例としては、ブログ・各種SNS・メルマガなどがあります。
それぞれのメリット・デメリットについて簡単に触れておきます。
ブログ
メリット:画像や動画などカスタマイズが比較的自由で、発信内容を充実させられれる。
デメリット:使い勝手のいいものは有料。(無料のサービスもあり。)
SNS
メリット:無料で使える。検索で見つけてもらいやすい。
デメリット:運営会社の方針で使える機能がコロコロ変わる。広告が多い。
メルマガ
メリット:確実に情報発信をみてもらえる。
デメリット:メアドを登録してもらわないと相手に届かない。配信サービスはほとんどが有料。
筆者のオススメは、やはりブログです。
テキスト・画像・音声などたくさんの要素を組み合わせることができるので、よりわかりやすく相手に役に立つ情報を届けることができます。
無料のものもありますが、SNSと同じく運営会社の方針で使える機能がコロコロ変わったり、広告が多かったりするので、逆に読者に嫌がられてしまう可能性があります。
このブログも有料のサービスを利用して発信しています。ブログサービスは、ワードプレスがオススメです。
ネット上のブログサイトや企業ブログのほとんどがワードプレスブログで作成されています。
このブログも利用しているレンタルサーバーConoHa WING のサイトには、ワードプレスブログの始め方が詳しく解説されているので参考にしてみてください。
まとめ
この記事では、音楽活動に情報発信が不可欠な理由と効果的なリスナー獲得のための情報発信について説明してきました。
音楽活動に不可欠なリスナーを集めるためには、あなたというミュージシャンを知ってもらうための情報発信が不可欠です。
そして情報発信では、まず知ってもらうことに注力することが重要です。
相手に役に立つ情報をひたすら発信し続けていると、人の心理効果によって自然とリスナーが集まってくる仕組みが出来上がってきます。
またよくある情報発信の失敗例として、「音楽活動の宣伝をする」ということをあげました。
発信の受け手の信頼を得られていない状態で、いきなり宣伝をすると相手に嫌悪感を抱かせてしまうので要注意です。
情報発信をうまく活用すれば、あなたの音楽活動がより活発になっていくと思います。
この記事の内容が、あなたの音楽活動に少しでも役立てば嬉しく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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【働きながら音楽活動をするときの全体像を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。】