音楽は好きですか?
私は大好きです。
これを読んでいるあなたもたぶん好きだと思います。
なぜ音楽が好きなんでしょうか。
もっというと、なぜ音楽をすると幸福を感じられるのでしょうか。
今回は、音楽をする(つくる・演奏する)側からみた、音楽が幸せにもたらす効果について考えてみたいと思います。
フローの瞬間を生み出す
音楽に取り組んでいるとき、より良いものをつくろう、より良い演奏をしようという思いが集中力を高めます。
音楽にのめり込んでいる人なら誰しも、1曲の作業に没頭していたら半日過ぎていた、1フレーズの練習だけを朝までやっていた、みたいな経験があると思います。
時間を忘れて没頭する、我を忘れて集中する、というような経験をフロー状態と言ったりします。
スポーツの世界ではゾーンに入る、とか言いますよね。あんな感じの状態です。
人は頭の中で常に将来の不安とか過去の経験について考えをめぐらせています。
明日の会議のあれを準備しなくちゃ、今日の夕飯の材料がないぞ、昨日のあの発言はダメだったな、、などなど人生の様々なことについて無意識にあれこれ心配しています。
これはある意味で集中力を欠いた状態で、この思考がストレスなどで過度になると、メンタルを病んだりしてしまいます。
この思考の癖は人間の脳の特性なので逃れることはほぼ不可能なのですが、一時的に離れることは可能です。
その一つの手段がフロー状態になること。
人生において没頭する何かがあることは、メンタルを安定した状態に保つことに本当に役に立ちます。
フロー状態になった後、心地よい疲労感と何とも言えない満たされた感じがあると思います。
あれが、メンタルが修復されたサインだと思っています。
認知能力を高める
音楽は複雑です。
耳と目と指先や体全身と、そして感性をフル動員してはじめて、完成された音楽を生み出すことができます。
心と体の働きは全て脳によってコントロールされています。
しかも脳の中でも1番複雑な処理をつかさどる部分を使います。
物忘れが酷かったり認知症の疑いのある人は、この脳の部分に何らかの問題を抱えていることが多いです。
逆に音楽をすることでこの脳の部分を鍛え続けていれば、認知能力を若く保つことができます。
簡単にいうと、音楽をすることでボケにくくなるということです。
さらにいえば、音楽はその人独自の感性を必要とします。
感性を鋭く保つために音楽自体に取り組むこと、他の様々な心を動かす出来事に触れることなども、脳を若く保つことに大きな効果を発揮すると思います。
脳が若いことは、激しく変化するこれからの時代に適応し、幸せに生きていくための武器となると考えています。
人生にミッションを与える
あなたは何のために生きていますか?
と聞かれたときに、自分なりの答えを持っているでしょうか。
哲学とか思想とかそんな難しいことではなく、人生で何を楽しんでいますか?という問いと考えるといいと思います。
生活があるから何となく働き、やる事がないから漫然と時間を過ごし、いつの間にか歳をとっていた。
そんな人生の送り方をしている人も、もしかしたら多いのかもしれません。
人生の中で何か情熱を持って取り組む事があれば、人生の明るさは一変します。
情熱を持って取り組むことがらをミッションと言ったりしますが、音楽は人生の一つのミッションに十分なりえます。
人それぞれのミッションがあっていいと思いますが、ミッションの内容は情熱を持てることと、達成の定義を自分で行うものである方がいいと思います。
自分は音楽でこういう状態になりたい、こういうことを達成したい、ということを自分自身で決めるといいと思います。
そのときは自分の情熱に照らし合わせて考えるといいです。
内容は人それぞれ、人と比べる必要はありません。
まして世間の常識なんて考えてはダメです。
自分がどうありたいか。
音楽はそのミッションを与えてくれる素晴らしい存在だと思います。
音楽に感謝
音楽は奥深く、ここまで行ったら上がり、というものがありません。
スポーツのようにオリンピックで金メダル取ったら世界一とか、長者番付で1位になったら金持ちのトップとか、そういうものとはちょっと違います。
いい音楽の定義は人それぞれなので、音楽でこれができたら完成というのも人それぞれの価値観で決まります。
それがいいところで、上で書いた3つの効果を人生に与えてくれる一因だと思います。
そんな懐の深い音楽に出会えた私たちはラッキーですね。
それだけでもう、人生を生きる意味があると思います。
今日も、音楽に感謝。
最後まで読んでいただきありがとうございました。