曲づくりの始め方よくある4パターン
まずはよくある、つくり始め方4パターン。
- 歌詞からつくる
- メロディからつくる
- コードからつくる
- リズムからつくる
曲づくりの話をすると、だいたいこんなパターンがでてくるんじゃないでしょうか。
4.はヒップホップ系のバックグラウンドがある人に特に多いようです。
いきなり音をならしてはいけない
しかし、わたしはこれらのどれも、最初には手をつけません。
人それぞれつくり方はあっていいと思いますが、わたしのオススメの方法は「テーマ→モチーフ」の順に手をつけることです。
テーマとは、その曲で何を表現したいのか?ということ。
例えば、これからつくる曲はこんな人に聴いてもらいたい、こんなシチュエーションで聴いて欲しい、聴いた人にこんなふうな気持ちになって欲しい。というようなこと。
わたしはまず最初にこれを固めてます。できればメモして、その後の作業中よく見えるところに置いておきます。
これ、かなり重要です。
曲づくりを挫折する原因は、いろいろと作業して行った結果、結局なにがつくりたかったのかわからなくなってしまう、というのがほとんどだと思います。
なので、制作に迷いが生じたときの拠り所として、まずテーマを固めることはとても意味があるし、最後までつくりきることにとても効いてきます。
メロディ・歌詞・コード進行・リズム・アレンジなど、他の全ての工程は、このテーマを表現するには何がベストチョイスなのか、という視点で進めていくと悩まないですし、結果、できあがりも早いです。
いきなり音をならすのでなく、まず表現したいことを思い浮かべる。メッセージを決めると言ってもいいかもしれません。
そしてそれは言語化して書き留めるとよりいいです。それがそのままサビの歌詞になってたとか、よくあります。(もちろん多少の修正は入りますが、、)
テーマが固まったらモチーフを考える
モチーフとは、めちゃくちゃ簡単に言うと、「その曲の中心となるメロディの一部」です。
そしてそれは曲中に何回も登場することになります。
感覚的にだいたい長さは、1拍から長くて1小節半くらい。あくまでわたしの感覚ですが。
最初はイメージしづらいですが、例えば誰もが知ってるベートーヴェンの「運命」。「タタタターン!」ってやつですね。
「タタタターン!」がモチーフです。最初に「タタタターン!」とモチーフを提示して、その後「タタタターン!」の応酬がずっと続きます。
(ポップスではないですが、とてもわかりやすいので、、)
モチーフを決めるとよいことは、だいたい以下のとおりです。
①モチーフからメロディを発展させられる
②モチーフからアレンジを発展させられる
③モチーフから歌詞を方向づけられる
①について、先ほどのベートーヴェンでもそうですが、モチーフを繰り返したり、変形させたりして繋げていくと、ワンフレーズのメロディにすることができます。
一曲ほぼワンモチーフとその変形、で曲が出来上がる可能性も十分あります。
(モチーフ変形のテクニックについては、下記の記事で書いてます。)
②について、①と同じ考え方でメロディ以外の他のパートのフレーズを考えるときもモチーフを利用できます。
同じモチーフをもとに伴奏楽器をアレンジすると、統一感のある無駄のないアレンジにすることができます。
③について、メロディの中心になるモチーフが決まると、そのリズムによって、そこにつける歌詞が何となく見えてくる場合があります。
先ほどの「タタタターン!」なら、そのリズムから例えば「なつかしー、あの日々ー」とか「あなたのー、言葉をー」とか笑
(曲のテーマとは全然合っていませんが、、)
これは最初に書いたテーマによってかなり変わってくるので一概に言えませんが、少なくとも歌詞(特にメインとなるワードの)ガイドラインになるかと思います。
最初がブレないと最後までブレない
といったわけで、テーマ→モチーフで手をつけるといいですよー、というお話でした。
最初に全体像やメロディの軸を定めておくとその後ブレずに最後まで書ききることができると思います。
(とは言え困難は多いですが、、笑)
参考になれば嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。