- 浮遊感のある曲を作りたい
- おしゃれなコード進行の曲が書きたい
- sus(サス)コードって何なのか知りたい
浮遊感の漂うおしゃれな曲は聴いていて気持ちいですが、いざ自分で作ってみようとすると、どうすればいいの迷ってしまいます。
そんなときはsus(サス)コードを使うのがオススメです。
浮遊感のある曲を書くときのキモは、和音(コード)の響きによる明暗のコントロールです。
sus(サス)コードを使うことによって、コード進行の明るい暗いなどの印象を曖昧にすることができます。
この曖昧さが、聴く人に浮遊感を感じさせるポイントになってきます。
この記事では、sus(サス)コードの基礎知識や曲づくりへの応用の仕方について解説します。
sus(サス)コードを習得して、あなたのオリジナル曲に浮遊感のあるおしゃれな雰囲気を加えて見ましょう!
このブログでは、約15年の作曲活動でゲーム音楽などへの楽曲提供も行ってきた、
シンガーソングライターのSRM.が、これまでの活動の経験をもとに、
作曲や音楽活動の悩みを解決するのに役立つ知識や情報を発信しています。
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sus(サス)コードとは
sus(サス)コードとは、3度の音がなく代わりにに4度の音が入っているコードのこと。
例えば、ベース音=ルートがCの場合、3和音のメジャーコードはC・E・G、という構成音になります。
C:ルート
E:3度
G:5度
という構成です。
この3度の音を半音上の音にすると、
C:ルート
F:4度
G:5度
という構成になります。
これがsusのコードです。コード表記だと、Csusと書きます。
マイナーコード(ルート・短3度・5度のコード)も、短3度を半音2つ分上げて、4度にすれば同じsusコードになります。
(音の度数については、こちらの記事で詳しく書いています。)
サスペンドするコード
susとはサスペンド(suspend)のことで、保留するという意味の英語からきています。
3度の音を使うときに、一旦4度の音に保留させておいてから、3度の音へ下降させる、という使い方から名付けられたとされています。
文章だと何言ってるかわかんない感じですが、実際のコード進行を聴いてみるとわかりやすいです。例えばこんなコード進行。
F→G7→Csus→C
最終的にCのコードで終わりたいとき、G7から直接Cに行ってもいいですが、G7の7度=Fの音をCのコードに残す(保留させておく)ことで、Csusにしています。
このFの音がEの音に下降することによってCのコードに終着します。
Cへの解決をゆったりと表現したいときや、単にフレーズの長さを引き伸ばしたいときのテクニックとしてよく使われます。
第三の雰囲気
これがsusコードの基本的な使い方ですが、この使い方だけだと、せっかくのsusのカッコよさがもったいない。
susにはもっと深い使い方があります。
それは、メジャーでもマイナーでもない、第三の雰囲気をつくりだす使い方です。
メジャーとは、コードの構成音に長3度の音が入っているコードのことで、主に明るい雰囲気のするコードのことです。
マイナーとは、コードの構成音に短3度の音が入っているコードのこと。主に暗い感じの雰囲気がするコードです。
susコードはこの、長3度も短3度もどちらも入っていません。
なので、susコードを使うことにより、明るくも暗くもない、独自の浮遊感を感じる雰囲気をつくることができます。
サスってみよう!
具体的なコード進行でみてみましょう。
例えばマイナーのコードを中心に、こんなコード進行をつくったとします。
Am7→Dm7→Em7→Am7
全てマイナーコードで、しっかり暗い雰囲気が出ています。
これをsusコードに変えてみます。
変え方は、全てのコードの短3度の音を4度にする(半音2つ分上げる)だけです。
するとコード表記はこんな感じになります。
Asus7→Dsus7→Esus7→Asus7
2つを聴き比べてみると、ストレートな暗さを感じた1つ目のコード進行に対して、susの方はそこまで暗くなく、かといって明るくなく、いい意味でどっち付かずの独特な浮遊感を感じると思います。
ここまで極端にsusに変えなくても、コードの進行の一部だけ、ちょっと曖昧な感じのカラーが欲しいな〜、というところにsusを使ってみると、オシャレにハマると思います。
susコードを入れてコード進行をオシャレにすることを、サスる、と表現し、、(ているのは私だけかも、、笑)
といったわけでsusコードのお話でした。
コードの選択肢として、レパートリーに加えておくと曲の幅が広がると思います。
是非使ってみて下さい!
最後まで読んでいただきありがとうございました。