オリジナルのメロディをつくってみたけど、何かしっくりこないとき、こんな落とし穴にはまっていませんか?
メロディを書いているとき、一度立ち止まってチェックしてみましょう。
①詰め込み過ぎる
とにかく思い浮かんだアイデアをそのまま曲にすると、ほとんどの場合、要素が多すぎてゴチャゴチャな印象になりがちです。
特にメロディに音を詰め込み過ぎると、聴き手がメロディを感じる隙間なく、次々とメロディが流れてくることになります。
結果、何だかわからない、印象に残らない、覚えられない、といった感想を持たれてしまいます。
とにかく休符を意識しよう
そんなときの対処法は、休符を意識すること。
休符は聴き手にメロディを認識させる余白を与えることができ、メロディを印象づけるための大事な要素になります。
メロディがダラダラと続いてしまうところがあったら、思いきってばっさりと切りましょう。
切るときのコツは、メロディのインターバルがキーの5度・3度・ルートのどれかの音になってるところで終わるようにするとスッキリすると思います。
(インターバルについてはこちらで解説しております。)
②単調になる
Aメロ・Bメロ・サビなど、いろんなセクションをつくってみたけど、何だか単調で似たようなメロディばかりになってしまう。
これもメロディライティングで落ち入りがちな落とし穴です。
いわゆる手癖で何となくメロディをつくってしまうと、全部のセクションで同じようなメロディ、印象が変わらない、というような曲になりがちです。
コントゥアーを確認しよう
コントゥアー(Contour)とは、輪郭・外形といった意味の言葉です。
音楽の場合、メロディの流れがどんなカタチで流れていっているか、を指します。
例えば、ドレミファ〜♪というメロディがあった場合、コントゥアーは、右肩上がりの直線です。
ドレミレド〜♪の場合は、山型のコントュアー。
ミレドレミ〜♪の場合は谷型、ということになります。
上の例はあくまで典型例です。
メロディによって多様なコントゥアーのカタチになると思います。
楽譜に書かれたメロディの音符を、線で横に繋いでみるとそのメロディのコントゥアーが現れてきます。
セクションごとにコントゥアーを変化させよう
このコントゥアーが全てのセクションで似たようなカタチになっている場合、その曲は単調なメロディになっている可能性が高いです。
各セクションでコントゥアーを変化させることを考えましょう。
コントゥアーでメロディの大まかな音の上下の流れを決めておくと、各セクション間での違いを付けやすくなります。
また、コントュアーの大きさ(長さ)も変化ささると、よりコントラストを調整できます。
音階をいじるより先に見直すべきもの
といったわけで、休符とコントゥアーのお話でした。
実際に何の音を鳴らすか、という音階のことを考えるより先に、まず見直すべきはこの休符とコントゥアーだと思います。
2つを意識するだけで、かなり耳に残りやすにメロディに変わると思います。
みなさんのオリジナル曲のブラッシュアップに是非使ってみて下さい。
ちなみに、こちらの記事でもメロディのブラッシュアップについて書いてますので、ご覧下さい。
以上、参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。