せっかくオリジナル曲をつくるなら、たくさん聴いてもらいたいですよね。
多くの人に聴いてもらえる、何度も繰り返し聴いてもらえる曲ってどんな曲でしょうか。
どんなことに注意してつくっていけばいいんでしょうか。
今回はそんなテーマについて書いてみたいと思います。
予想と裏切り
①どこかで聴いた事があるようなメロディやコード進行。
②全く聴いたことのない斬新なメロディやコード進行。
何度も聴いてもらえる曲をつくるためには、どちらが重要だと思いますか?
答えは両方です笑
何度も聞きたくなる曲は、どこか聞き馴染みのある懐かしさや安心感と予想を裏切るような斬新さが共存しています。
そして、「予想通りの展開」と「予想を裏切る展開」のブレンド具合が絶妙です。
聞き馴染みのあるリズムやコード進行をベースにしつつも、聴いたことのない斬新なメロディや構成で、聴き手の注目を惹きつけ続けます。
経験上では、斬新さの割合が多すぎない方が最終的にまとまりやすいと思います。
聞き馴染みや安心感を基本につくり、スパイス的に斬新さを加える。
だいたいのイメージで、聞き馴染み8割・斬新さ2割を心がけるといいと思います。
初頭効果
曲の始まりやメロディの歌い出しはかなり重要なポイントです。
聴き手が最初に出会う音の印象は、曲全体のイメージやそのあと最後まで聴き続けてもらえるか、といったことに大きな影響を与えます。
最初に聴いた印象が全体の評価を決める、ということを初頭効果と言ったりします。
近年は音楽ストリーミングサービス(Spotify.など)や動画サービス(YouTube.など)など、すぐにコンテンツをスキップできてしまうサービスがあふれかえっています。
最初にインパクトを与えて最後まで離脱せずに曲を聴いてもらうことが、より重要な時代になりました。
曲の最初に、聞き馴染みで聴き手を惹きつけるのか、斬新さで驚かすのか。
腕の見せ所ですね。
ジャンル感
その曲のジャンル感も、曲をたくさん聴いてもらうために重要な要素です。
全てのジャンルの音楽には、それぞれ素晴らしいところがあります。
しかし、広く聴かれているジャンルや聴き手に馴染みのあるジャンルに偏りがあることも事実です。
自分の表現したいこととの兼ね合いもありますが、広く知られている定番のジャンルや、今注目されている流行りのジャンルを知っておくことも大切です。
それを自分の曲に取り入れるかどうかは自分で判断することになりますが、取り入れれば取り入れただけ、リスナーの数は増える傾向にあることは覚えておいてもいいと思います。
自分の音楽の引き出しを増やすためにも、流行りや定番のジャンルを勉強するのはいいことだと思います。
バランス感覚を鍛え続けよう
どれだけたくさん聴いてもらえる曲をつくれるかは、作曲をする人の永遠のテーマですね。
斬新なアイデアだけでは理解されないし、予想どおりの展開だけでは退屈になってしまう。
絶妙なバランス感覚を養い続けていく、終わりなき修行です。
バランス感覚を鍛えるいちばんの方法は、いろんなジャンルの曲やたくさんの人に聴かれている流行の曲をとことん研究することです。
そして何より、手を動かしてつくり続けることですね。
これからも頑張って、楽しんで、続けていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。