初心者向け音楽理論第七弾です。
今回は、前回に引き続きテンションについてさらに深掘りしてみたいと思います。
(手元にキーボードがあると、よりわかりやすいです。スマホApp.でもOK!)
前回の記事はこちら。
ダイアトニックコードのテンション
前回の記事では、テンションの基本的な知識を確認しました。
今回は、テンションの使い方についてみていきたいと思います。
いつものように、ダイアトニックコードを使ってどのコードにどのテンションが使えるのか、確認していきたいと思います。
今回はまず最初にまとめてしまいます!
こちらの表をご覧ください。
ダイアトニックコードの構成音(コードトーン)と使用可能なテンションをまとめたものです。
シラブルだとわかりづらいかも知れないので、キーがCの場合の実音でまとめたものも載せておきます。
(この後の説明はこの表と照らし合わせながら読むと理解が深まると思います。)
各コードのコードトーンと一緒に、テンションの欄に記載のある音を追加して鳴らすことができます。
テンション音を追加することで、コードの響きがより複雑になり、より多様な表現を可能にします。
テンションは隣の音との関係で決まる
表をみると、コードによって使えるテンションが違うのがわかると思います。
それぞれの音を注意深くみると、テンション音はスケール上でコードトーンとコードトーンの間に位置する音だということがわかると思います。
(スケールとは、ダイアトニックスケールを各コードのルート音から並び替えたもののことです。)
しかし、間にある音全てではありません。
テンションとして使える音は、以下のような条件の音と言われています。
スケール上の音で、、
①コードトーンの間にある音
②前の音と全音以上はなれている音
②がポイントで、表をみるとテンションの欄にある音は、全て前の音と全音離れているのがわかると思います。
逆に、前の音と半音しか離れていない音は記載されていません。
なぜ全音離れた音がテンションかというと、半音しか離れていないと響きが濁ってしまい、コードトーンを邪魔してしまうからです。
なので例えば、CM7でFの音を追加した場合、隣のEの音と半音でぶつかってしまい、テンション音としては不適当とされています。
逆に、CM7でDの音を追加した場合は、隣のCと全音離れているので、きれいに響き、テンション音として適当ということになります。
実際にキーボードで音を鳴らしてみると、感覚的に理解しやすいです。
響きを感じながら、いろいろと弾いてみて下さい。
自分の感覚を信じましょう
コード進行の中で、自分の表現したいことに応じて上の表にあるテンション音を自由に付加したり、あるいはしなかったりしてみましょう。
曲の表現の幅が広がると思います。
ただし今まで説明した、テンションとして適当か不適当かの話は、あくまで一般論です。
自分が良いと思うなら、テンションとして使えないとされる音を使ってたっていいと思います。
現に最近では、Ⅲm7に♭9thをテンションとして使ってカッコいい曲を作る人もいます。
原則は、自分の表現にあっているかどうか、です。
自分の耳を信じて、知識やテクニックはあくまでガイドラインとして、曲づくりを進めていきましょう。
といったわけでテンションのお話でした。
じゃあ上の表に出てきてない、♭9th・#9th・♭13thはいつ使うの?
という疑問を持つ人もいると思うので、次の記事で書きたと思います。
ですが、そこまでいくともはや初心者向けの範疇を超えるので、
番外編みたいなカタチで書こうかと考えてます。
興味のある方は、お楽しみに。
最後まで読んでいただきありがとうございました。