- コード進行をどうやって作ったらいいかわからない
- 個性的なコード進行を作りたい
- 定番のコード進行と作曲での使い方を知りたい
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コード進行は作曲に必要な要素の一つですが、歌詞やメロディと違い基本的な知識を理解していないと作るのが難しいものです。
コード進行の仕組みを理解していないと、うまく曲の個性を表現できなかったり最悪メチャクチャなハーモニーの曲になってしまう危険さえあります。
この記事ではコード進行を作るための基礎知識を解説します。
さらに作曲に個性を与えるためのコード進行のテクニックについてもご紹介していきます。
また定番のコード進行をヒット曲とともに紹介し、その定番進行が実際の曲でどんなふうに使われているかみていきます。
最後には、コード進行の学習にオススメの本や教材を紹介します。
この記事を読むとコード進行の基礎が理解できるようになるだけでなく、個性的なコード進行を作るときの考え方がわかります。
また定番のコード進行をひと通り知ることができます。
コード進行の作り方を理解することで、自分の曲の表現を豊かにできるようになります。
また曲作りで迷う時間が減るので、音楽活動の時間を有意義に使えるようになると思います。
コード進行の基礎を理解するために必要なのは、以下の3つです。
- ダイアトニックコード
- ファンクション
- モーション
また個性的なコード進行を作る方法としては、以下の5つがあります。
- ダイアトニックコード以外を使う
- ファンクションをあえて無視する
- インバージョン
- クリシェ
- ハーモニックリズムの工夫
定番のコード進行としては、以下の6つをご紹介します。
- 循環進行
- 王道進行
- カノン進行
- 丸サ進行
- 小室進行
- クリシェ進行
コード進行をしっかり理解して作曲のレベルを上げたい方は、是非この記事を参考にしてください。
このブログでは、約15年の作曲活動でゲーム音楽などへの楽曲提供も行ってきた、
シンガーソングライターのSRM.が、これまでの活動の経験をもとに、
作曲や音楽活動の悩みを解決するのに役立つ知識や情報を発信しています。
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コード進行とは何か?
コード進行とは、複数の和音をつなげて音楽の流れを表現しているもののことです。
つなげる和音の選び方によって、リスナーが曲に感じる印象や雰囲気に大きな影響を与えることができます。
例えば、下の2つの音源を聴き比べてみてください。
2つとも同じメロディですが、伴奏として鳴っているコード進行が違うため全く印象の違う音楽になっていると思います。
①の方は以下のようなコード進行を付けています。明るくほがらかな印象になっていると思います。
【コード進行例①】
CM7→FM7→Dm7→G7→CM7
②は以下のようなコード進行になっています。寂しげで暗い感じに聴こえると思います。
【コード進行例②】
Am7→FM7→Dm7→Bm7(♭5)→E7→Am7
このようにコード進行によって曲の明暗や彩りなど、印象をコントロールすることが可能です。
コード進行の知識を習得することで、自分の意図した通りの雰囲気の曲を作れるようになっていきます。
コード進行の基礎知識
コード進行の作り方を理解するためには、以下の3つの内容を知っておく必要があります。
- ダイアトニックコード
- ファンクション
- モーション
ダイアトニックコード
コードの種類は無数に存在しますが、その中にはコード進行の中心として主に使われるコードというのが存在します。
それはダイアトニックコードと呼ばれる7つのコードです。
※各コードの○にはダイアトニックスケールの各音が入ります。(後ほど説明します。)
ダイアトニックコードの作り方
ダイアトニックコードを作る際は、そのコード進行の中心となる音を1音決めます。
この音は、何の音でも好きなものにしてOKです。後から変えることもできます。
ここでは例えば、ソの音に決めたとして説明していきます。
次に選んだ音を出発点にして、「全音2半音1全音3」の間隔で音を並べていきます。
ソの音から始めると「ソラシドレミファ#」となります。
「全音2半音1全音3」という間隔は、ドの音から始めるとちょうど「ドレミファソラシド」(ピアノの白鍵と同じ)となる音の間隔です。
この「全音2半音1全音3」の間隔で並べた音の並びのことを、ダイアトニックスケールといいます。
次にダイアトニックスケールの音を1音飛ばしで4つ重ねていきます。
ソから1音飛ばしで音を重ねると「ソ・シ・レ・ファ#」となります。
この4音のコードは「GM7」というコードです。
そして7音全ての音について、音を1つ飛ばしで4つ重ねて出来上がったコードがダイアトニックコードになります。
何の音を中心にしたとしても、コードの形と順番は最初に紹介したのと同じものになります。
なので中心の音を決めて、その音から「全音2半音1全音3」の間隔で音を並べたら、あとは決まった形のコードのルート(最低音)に順番に音を当てはめていけばOKです。
ダイアトニックコードを表すとき、順番に番号をつけて下記のように表記することがあります。
この表記なら何の音が中心の音の場合でも使えるので便利です。
【ダイアトニックコードについてはこちらの記事で詳しく解説しています】
・【初心者向け】曲作りに役立つ音楽理論:その②
・曲のコード進行をナンバーで考える方法
ファンクション
ファンクションとは、コード進行の中で各コードが果たす役割のことです。
ファンクションには3つの種類があります。
トニック
コード進行の中で安定した感じや落ち着いた雰囲気を作る役割を持ったファンクションです。
コード進行の始まりや終わりによく使われます。
ドミナント
不安定な感じや次に進みたくなるような雰囲気を作るファンクションです。
ドミナントのコードの次にトニックのコードが来ると、不安定な感じから安定した雰囲気へ解決した!という印象になり聴き心地のいいコード進行になります。
ドミナントはコード進行の始まりや終わりにはあまり使われません。
サブドミナント
トニックとドミナントの中間の役割を果たすファンクションです。浮遊感やアンニュイな感じを演出できます。
トニックの次やドミナントの前に配置されて、トニックとドミナントを繋ぐ役割などを果たします。
またコード進行の始まりにもよく使われます。
ダイアトニックコードのファンクション
ダイアトニックコードのファンクションは以下のように決まっています。
コード進行を作るときは、各コードのファンクションを意識しながら考えていくとまとまりのあるコード進行を作ることができます。
【ファンクションについてはこちらの記事で詳しく説明しています】
・コードのファンクションで曲の物語をドラマチックに演出しよう
モーション
モーションとは、どのような規則性で次のコードへ進んでいくかという進み方の法則のようなものです。
基本的には次の3つがあります。
- ドミナントモーション
- スケールトーンモーション
- ファンクションモーション
ドミナントモーション
あるコードからルート音(最低音)が4度上のコードへ進行するモーションです。
4度とは半音でいうと5つ分になります。
4度上への進行は音楽理論的に最もスムーズな進行とされています。
ダイアトニックコードをドミナントモーションのみでつなぐだけでも、立派なコード進行になります。
スケールトーンモーション
ダイアトニックコードの並びの隣のコードへ進行するモーションです。
スケール上の隣の音に進行するので、違和感のない滑らかなコードの流れを作ることができます。
ファンクショナルモーション
コードのファンクションで以下の3つの流れにそうように進行するモーションです。
- ドミナント→トニック
- サブドミナント→ドミナント
- トニック→サブドミナント
ファンクションの流れにそった進行なので、抑揚があって物語性の高いコード進行にすることができます。
また同じファンクションの別のコードへ進行するモーションも、ファンクショナルモーションの一部です。
こちらは滑らかな雰囲気のコード進行を作ることができます。
コード進行のコツ
コード進行を考える際は基本的にダイアトニックコードを使うようにすると、まとまりのあるコード進行を作れます。
そのうえで、どのモーションを使うかまたは組み合わせるかを意識して組み立てていくとスムーズな流れの進行を作ることができます。
さらに各コードのファンクションについても意識するようにしましょう。
表現したい流れと使われているファンクションに違和感がないか注意しながら、コードを選んでいきましょう。
統一感のあるコード進行ができるようになると思います。
またコード進行の始まりのコードについて、トニックかサブドミナントにするとスッキリした進行にできるので意識しておきましょう。
【始まりのコードについてはこちらの記事で詳しく解説しています】
・【初心者も使える】最初に鳴らすコードを意識して曲の印象をコントロールしよう①
個性的なコード進行
ここまでコード進行の基本的な考え方を解説してきました。
ここからはコード進行にひとひねり加えて、個性を出したいときに使えるテクニックをご紹介していきます。
ご紹介するのは以下の5つです。
- ダイアトニックコード以外を使う
- ファンクションをあえて無視する
- インバージョン
- クリシェ
- ハーモニックリズムの工夫
ダイアトニックコード以外を使う
ダイアトニックコードを基本にしつつ、ダイアトニックコード以外のコードを少し混ぜると個性的なコード進行にすることができます。
どんなコードを混ぜてもいいのですが、コード進行としての全体的な統一感を失わないように注意が必要です。
よく使われるのは、近親調のコードを使う方法です。
近親調のコードとは、ダイアトニックコードに近いグループのコードのことです。
具体的には以下のようなものが近親調のコードです。
属調のコード
中心の音を5度上にずらして作ったダイアトニックコードです。
5度は半音で7個上の音です。
例えば中心の音をソの音にした場合、半音7個上のレの音を中心にしたダイアトニックコードになります。
下属調のコード
中心の音を4度上にずらして作ったダイアトニックコードです。
4度は半音で5個上の音です。
例えば中心の音をソの音にした場合、半音4個上のドの音を中心にしたダイアトニックコードになります。
同主短調のコード
中心の音を短3度上にずらして作ったダイアトニックコードです。
短3度は半音で3個上の音です。
例えば中心の音をソの音にした場合、半音3個上のシ♭の音を中心にしたダイアトニックコードになります。
近親調のコードはダイアトニックコードと音楽的に近いコードのため、馴染みがよく個性がありつつも統一感のあるコード進行を作りやすいです。
ただしあまりダイアトニックコード以外のコードを多くし過ぎると、コード進行が難しくなりすぎてしまうことがあります。
ダイアトニックコード以外をどのくらい混ぜるかのさじ加減が、センスの見せどころです。
【近親調について詳しくはこちらの記事で解説しています】
・近親調を知って作曲の幅を広げよう
ファンクションをあえて無視する
ファンクションをわざと無視したり逆にしたりすると、面白い効果が現れることがあります。
トニックの後にドミナントをもってきたり、ドミナントの後にサブドミナントを持ってきたりする箇所を作って意外性を狙います。
具体例としては以下のような感じです。
中心の音をソにした場合
- GM7→D7→CM7→Em7
- CM7→GM7→D7→Am7
インバージョン
インバージョンとは、コードの中の音を重ねる順番を変えることです。
例としてCM7のコードで説明します。
CM7は低い音から「ド・ミ・ソ・シ」の順番で音を重ねるのが基本です。
これを例えば、ソの音をルート音にして「ソ・シ・ド・ミ」と並べ替えることをインバージョンといいます。
インバージョンした場合、コードの表記を以下のように変えて表記します。
元々のコードにスラッシュをつけて、ルート音にした音のアルファベット表記を付け足します。
ルート音にする音はコードの中の音なら、どの音でもOKです。
何の音をルートにしてインバージョンするかによって、響きの微妙な変化を作ることができます。
インバージョンをうまく使ってコード進行を作ると、響きの面白いコード進行を作ることができたりします。
定番コード進行のカノン進行の中にもインバージョンのコードが使われています。
【インバージョンについてはこちらの記事で詳しく解説しています】
・【初心者でもわかる】分数コードを効果的に作曲に取り入れるにはどうすればいいか
クリシェ
クリシェとはコードのトップノート(1番高い音)だけ半音づつ変化させて、コード進行を作るテクニックです。
例えば以下のようなものがよく使われます。
- CM7→C7→C6→Caug
CM7のトップノートであるシの音を半音づつ下げていって、クリシェを作っています。
各コードの構成音を書き出すと、
- CM7:ド・ミ・ソ・シ
- C7:ド・ミ・ソ・シ♭
- C6:ド・ミ・ソ・ラ
- Caug:ド・ミ・ソ#
トップノートが少しずつ変化することによって、微妙なニュアンスの変化を表現することができます。
クリシェを使ったコード進行は定番コード進行としてよく使われます。
ハーモニックリズムの工夫
コード進行に個性を出す方法として、リズムを工夫するという考え方もあります。
ハーモニックリズムとは、どんなタイミングでコードを切り替えていくかというパターンのことです。
例えば以下のようなリズムの場合、1小節で2拍づつのハーモニックリズになります。
一般的に1小節で2拍または4拍づつのハーモニックリズムが多いと思います。
これをあえて拍をずらしたハーモニックリズムに変えてみると、個性的なノリのコード進行ができたりします。
例えば下のコード進行は2小節で3拍・2拍・3拍のリズムに区切って、3つのコードを繰り返すという進行にした例です。
このようにコードを切り替えるタイミングを工夫することで、個性的なコード進行を表現する方法もあります。
いろいろなハーモニックリズムを試してみて、面白いリズムのコード進行を探してみましょう。
定番コード進行6パターン
ここからはポピュラーミュージックでよく使われる、定番のコード進行をご紹介していきます。
またそのコード進行が使われているヒット曲もご紹介し、定番の進行がどのように実際の曲に使われているのかみていきたいと思います。
ご紹介する定番のコード進行は以下の6パターンです。
- 循環進行
- 王道進行
- カノン進行
- 丸サ進行
- 小室進行
- クリシェ進行
循環進行
循環進行とは、スムーズに循環するようなコード進行のことです。
具体的には、ダイアトニックコードを以下の順に並べたコード進行を循環進行と呼んでいます。
・IM7→Ⅵm7→Ⅱm7→Ⅴ7
また同じ並び順で始まりの位置を変えたものも、同じく循環進行とされています。
- 2つ目のコードから始める
:Ⅵm7→Ⅱm7→Ⅴ7→ⅠM7 - 3つ目のコードから始める
:Ⅱm7→Ⅴ7→ⅠM7→Ⅵm7 - 4つ目のコードから始める
:Ⅴ7→ⅠM7→Ⅵm7→Ⅱm7
まとめると循環進行の種類は以下のようになります。
- ⅠM7→Ⅵm7→Ⅱm7→Ⅴ7
- Ⅵm7→Ⅱm7→Ⅴ7→ⅠM7
- Ⅱm7→Ⅴ7→ⅠM7→Ⅵm7
- Ⅴ7→ⅠM7→Ⅵm7→Ⅱm7
ただし「Ⅴ7→ⅠM7→Ⅵm7→Ⅱm7」については最初のコードがドミナントファンクションになっているため、あまり使われません。
ダイアトニックコードで構成されファンクションの並びもスムーズになっているため、どんなメロディにも相性が良く使いやすいコード進行です。
循環進行を使ったヒット曲
BTSさんの「Dynamite」です。
ダイアトニックコードに合わせると、
・C#m7→F#m7→B7→EM7
というコード進行で、中心の音がミの循環進行になっています。
循環進行2つ目のコードⅥm7から始めたパターンです。
1曲を通じて同じコード進行の繰り返しですが、とても耳馴染みのいい進行のなので違和感なく聴き通すことができます。
王道進行
主にJ-POPでよく使われることから、コード進行の王道と言われている進行です。
具体的には以下の2つの進行です。
- ⅠM7→Ⅵm7→ⅣM7→Ⅴ7
- ⅣM7→Ⅴ7→Ⅲm7→Ⅵm7
こちらもダイアトニックコードで構成され、スケールトーンモーションとファンクショナルモーションが適度にまぜあわされているため、スムーズな雰囲気のコード進行を作ることができます。
王道進行を使ったヒット曲
Official髭男dismさんの「Subtitle」です。
サビの最初の4コードが王道進行になっていてダイアトニックコードに合わせると、
・BM7→C#7→A#m7→D#m7
というコード進行です。中心の音はF#になっています。
ⅣM7→Ⅴ7→Ⅲm7→Ⅵm7の王道進行です。
これぞJ-POPというコード進行で、ドラマチックなメロディを引き立ています。
またもうひとつの王道進行の曲としては、Ben E. Kingの「Stand By Me」が有名です。
ダイアトニックコードに合わせると、
・AM7→C#m7→DM7→E7
というコード進行で、中心の音がミの王道進行になっています。
ⅠM7→Ⅵm7→ⅣM7→Ⅴ7のパターンの進行です。
どこか懐かしい雰囲気を感じられるコード進行です。
アメリカンオールディーズの名曲にもよく使われています。
カノン進行
カノン進行とは以下のようなコード進行です。
- ⅠM7→Ⅴ/Ⅶ→Ⅵm7→Ⅴ
続けて以下のコード進行を付け加えることがよくあります。
- →ⅣM7→Ⅲm7→Ⅱm7→Ⅴ7
カノン進行は、クラシック音楽の曲で使われていることが名前の由来です。
2つ目のコードⅤ/Ⅶには、インバージョンが使われています。
トニックのコードから音階にそってルート音が滑らかに下降していくコード進行は、とても耳なじみが良くたくさんのヒット曲で使用されています。
カノン進行を使ったヒット曲
あいみょんさんの「マリーゴールド 」です。
サビの最初のコード進行をダイアトニックコードに合わせると、
・DM7→A/C#→Bm7→A
という進行で、中心の音がレのカノン進行になっています。
ⅠM7→Ⅴ/Ⅶ→Ⅵm7→Ⅴという流れです。
スムーズな流れのコード進行で、爽快感や暖かさを感じられます。
丸サ進行
椎名林檎さんの「丸の内サディスティック」という曲で使われていることで有名なコード進行です。
洋楽では「Just The Two Of Us」という曲で使われていることで良く知られています。
このようなコード進行になります。
- ⅣM7→Ⅲ7→Ⅵm7→Ⅰ7
2つ目と4つ目のコードにダイアトニックコードではないコードが登場し、アクセントとなってコード進行を印象深いものにしてくれます。
ちょっと切ない感じを出したいときに向いているコード進行です。
丸サ進行を使ったヒット曲
yamaさんの「春を告げる」です。
サビのコード進行をダイアトニックコードに合わせると、
・BM7→A#7→D#m7→F#7
という進行で、中心の音がファ#の丸サ進行になっています。
ⅣM7→Ⅲ7→Ⅵm7→Ⅰ7という流れとピッタリ同じになっています。
この曲のオシャレさや夜の雰囲気によくフィットしたコード進行になっています。
小室進行
音楽プロデューサーの小室哲哉さんが愛用し、90年代~2000年代にヒット曲を連発したことで有名になったコード進行です。
コード進行はこんなかたちです。
・Ⅵm7→ⅣM7→Ⅴ7→ⅠM7
少し暗めの雰囲気で、クールな感じを出したいときにフィットしやすいコード進行です。
小室進行を使ったヒット曲
ボカロ曲で有名な「千本桜」です。
サビのコード進行をダイアトニックコードに合わせると、
・Dm7→B♭M7→C7→FM7
という進行で、中心の音がファの小室進行になっています。
Ⅵm7→ⅣM7→Ⅴ7→ⅠM7の流れです。
情熱的な曲の雰囲気にピッタリのコード進行です。
クリシェ進行
個性的なコード進行のところでもご紹介したコード進行です。
具体的な例としては以下のようなものがあります。
- ⅠM7→Ⅰ7→Ⅰ6→Ⅰaug
- ⅥmM7→Ⅵm7→Ⅵm6→Ⅵm
またそれぞれのコード進行を逆から並べても、クリシェとして使えます。
使いどころとしては、BメロやCメロなどで変化を出したいときに使ったりするパターンが多いです。
実際の作曲で使う場合、トップノートの変化に合わせてベース音も一緒に変化させることがよくあります。
次に紹介するヒット曲で、実際の使われ方を説明します。
クリシェ進行を使ったヒット曲
DREAMS COME TRUEさんの「LOVE LOVE LOVE」です。
歌い出しのコード進行は、
・D♭→D♭M7→D♭7→B♭7
となっています。
Ⅰ→ⅠM7→Ⅰ7→Ⅵ7という流れです。
トップノートの動きと同じ音でベースも動いているため実際のコード進行は、
・D♭→D♭M7/C→D♭7/B→B♭7
と表記できます。構成音を書き出すと、
- D♭:レ♭・ファ・ラ♭・レ♭
- D♭M7/C:ド・レ♭・ファ・ラ♭ ・ド
- D♭7/B:シ・レ♭・ファ・ラ♭・シ
- B♭7: シ♭・レ・ファ・ラ♭・シ♭
(クリシェを作るため1と4にはトップノートにルート音を追加しています。)
クリシェの流れとベース音の動きがともに「D♭→C→B→B♭」と半音の動きとなり、美しいコード進行の流れを作り出しています。
コード進行のオススメ本
最後にコード進行を学ぶときに役立つ本や教材をご紹介したいと思います。
オススメの本
まず1つ目のおすすめ本は、「決定版 音楽理論ワークブック ポピュラー音楽を完全理解」です。
コード進行を考えるために必要な知識をひと通り学ぶことができるのでオススメです。
2つ目のおすすめ本は、「これで征服!ロックギター音楽理論 コード・ワーク編」です。
ギター演奏を主眼に書かれていますが、コード進行について大事な知識がしっかりと書かれてるのでギタリスト以外が読んでもとてもためになる本です。
個性的なコード進行のために使えるテクニックもたくさん紹介されています。
オススメの教材
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このブログの筆者が発信している初級者向け音楽理論のメール講座です。
コード進行の理解に必要なインターバルやスケールから、コード表記やダイアトニックコードのテンション&アボイドについて詳しく解説しています。
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まとめ
この記事ではコード進行を考えるための基礎知識として、以下の3つを説明しました。
また個性的なコード進行を作る方法としては、以下の5つをご紹介しました。
さらに定番のコード進行と、その進行が使われているヒット曲として以下の6つを解説しました。
最後にコード進行を勉強するときのオススメとして、以下の3つをご紹介しました。
コード進行に悩んでいる方や個性的なコード進行を考えたい方は、是非参考にしてみてください。
下記の記事でもコード進行に関する内容を解説しています。是非ご覧ください。
オススメ記事
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。