メロディやコード進行を何度も練り直すという人は多いと思うんですが、リズムについていろいろ試す人は意外と少ないんじゃないでしょうか。
案外、リズムの見直しが曲づくりの突破口になったりするんですよね。
今回はいろんなリズムの練り直し方について書いてみたいと思います。
コードのリズム
一番見直しやすいのがコード進行のリズムです。
どういうタイミングで次のコード進行に変わるかということに注目して考えてみるといいと思います。
一般的なコード進行は、4拍子の場合1小節づつか2拍ずつでコードが切り替わっていくものが多いと思います。
例えばこれを、2小節づつなど倍に引き伸ばしてみるとか、逆にコードの鳴る長さを縮めて、1拍づつに変えてみるとか。
これだけでもメロディとコードの関係性が変わってくるので、面白い発見があったりします。
もう一つの方法は、4拍とか2拍とか一定の感覚でなく、イレギュラーな位置でコードをチェンジしてみるというのもあります。
3拍目のウラでコードがチェンジするとか、2拍目の16分音符のウラでコードが変わるとか、いろいろ試せると思います。
独特のノリが出てくるので、曲に表情が付けやすくなると思います。
また、これをいろんな種類組み合わせてみるのもオススメ。
あとは、短い時間でコードがたくさん変わる部分を作ると、いわゆるキメのセクションとして効果的です。
メロディのリズム
こちらもコード進行のときと同じで、引き延ばしたり縮めたりしてみる方法があります。
また例えば、8分音符のメロディを16分音符に置き換えて、もう一つ16分音符を足してみるとか、いろいろと変形や逆に間引きをすることで、表現したいカタチに近づく場合があります。
Aメロのメロディをまるまる倍の長さに引き伸ばしたものを、そのままCメロのメロディにする、なんてテクニックもありますが、これ案外うまくハマったりしますよ。
メロディのリズムについては、以前書いたモチーフについてのテクニックとも関係するので、こちらの記事をご一読いただけるとより理解が深まると思います。
いったん練り上げたメロディを崩して、もう一度組み上げるのは結構大変なんですが、やってみると効果は大きいと思います。
曲全体のリズム
いわゆるノリ、をどうするかということです。
8ビートなのか16ビートなのか、とかそういった曲全体を支配するリズムの方向性のことですね。
テクニックとしては、ストレート(跳ねていない)の曲をシャッフル(跳ねている)にしてみるとか、4拍子の曲を3拍子にするとか大胆なものもあります。
(メロディやコードの長さは要調整ですが。)
そこまで大きく変えなくても、いろんなジャンルの音楽のリズムを取り入れてみるという方法もあります。
例えば、ラテン音楽のクラーベとかチャチャチャのリズムは使いやすいです。
クラーベ – Wikipediaja.wikipedia.org
これらのリズムを中心に伴奏楽器を鳴らすとか、このリズムのタイミングでコードチェンジをしてみるとか、メロディのメインモチーフにしてみるとか。
いろいろ試してみて下さい。
曲のブラッシュアップは様々な視点から
メロディやコードと同様、リズムも見直してみると新たな発見があると思います。自分の曲をブラッシュアップする一つの視点として、頭の中に置いておくことをお勧めします。
いろんな方向から磨き上げていくことでよりよい曲になっていくんですね。
以上、参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。