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- おしゃれな雰囲気の曲を作りたい
- 初心者っぽいコードを卒業したい
- コード進行がワンパターンになる
この記事では、かっこいい曲を作ったり、個性的なサウンドを作り出すためのおしゃれなコード進行の知識を解説していきます。
おしゃれなコード進行の一覧を紹介し、おしゃれなコード進行を自分で作り出せるようになる方法も説明していきます。
また、リズム・メロディからおしゃれさを演出する方法もご紹介していきます。
この記事を最後まで読んで、こんな状態を目指していきましょう⬇️
- おしゃれコードのストックがたくさん
- おしゃれな進行を自分で考え出せる
- メロディやリズムでもおしゃれさを表現できる
このブログはシンガーソングライターSRM.が、15年以上の活動経験をもとに、作曲や音楽活動のお悩み解決に役立つ情報を発信しています。
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おしゃれなコード進行の一覧

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おしゃれコード一覧
※コード進行に使われているテクニックへのリンクが下に表示されています。
①G/C→Gaug/B→Am7(9)→G7sus(9) |
・インバージョンコード ・ドミナント7thコードの代理 ・テンションコード |
②Dm7(9)→Fm7→B♭/C→D♭/E♭ |
・テンションコード ・モーダルインターチェンジ ・ハイブリッドコード ・サブファイブコード |
③CM7→FM7/C→B♭M7/C→E♭M7/C |
・コンスタントストラクチャー ・ペダルポイント ・ハイブリッドコード |
④FM7→Bm7→E7(♭9)→Am7(11)omit3 |
・ツーファイブコード ・テンションコード ・オミットコード |
⑤B♭7sus/C→E♭7sus/F →A♭7sus/B♭→D♭7sus/E♭ |
・4度堆積コード ・コンスタントストラクチャー |
⑦FM7→F#M7→Gm7→F#/G#→C7sus(9) |
・ベースモーションとボイシング ・ハイブリッドコード ・テンションコード |
※定番のコード進行を知りたい場合はこちら↓
おしゃれコードを作る秘訣

おしゃれなコード進行を作る秘訣は、コードの「縦」と「横」 という考え方を理解することです。
これを意識するだけでコードの響きがぐっと洗練され、プロっぽいサウンドに近づきます。
縦:コード単体の響き
コードの「縦」とは、同じタイミングで鳴る音の組み合わせのことです。
コードは、基本的に3~4つの音が同時に鳴ることで響きを作りますが、この音の選び方を変えるだけで一気に「おしゃれなコード」に変化します。
また基本の和音に音をさらに追加したり、逆に音を省略することでもオシャレさを演出することができます。
鳴らす音を入れ替えたり、他の音に置き換えることでおしゃれなコードのバリエーションを増やすこともできます。
コードの縦を意識したテクニックとしては以下のようなものがあります。
コードの縦を意識したテクニック | |
---|---|
① | オミットコード |
② | インバージョンコード |
③ | モーダルインターチェンジ |
④ | テンションコード |
⑤ | 裏コード |
⑥ | ドミナント7thコードの代理 |
⑦ | ハイブリッドコード |
⑧ | 4度堆積コード |
※各項目にリンクします。 |
横:コード同士のつながり
「横」とは、時間的な流れにそったコードのつながりのことです。
コード進行がどのようにつながるかによって、曲の雰囲気が大きく変わります。
シンプルなコード進行に新しくコードを挿入したり、コード進行全体のカラーを変えるようなコードに入れ替えたりすることで、おしゃれなコード進行を作ることができます。
コードの横を意識したテクニックとしては以下のようなものがあります。
コードの横を意識したテクニック | |
---|---|
① | サブファイブコード |
② | コンスタントストラクチャー |
③ | ツーファイブコード |
④ | ペダルポイント |
⑤ | 借用コード |
⑥ | ベースモーションとボイシング |
※各項目にリンクします。 |
おしゃれコードにするテクニック

ここからは、コード進行をおしゃれにする「縦」と「横」の考え方を使って、実際にプロの作曲家やミュージシャンも使っている14個のテクニックを詳しく解説していきます。
たくさんありますが、あなたがしっくりくるものから1つづつ習得していけばOKです!
テクニックの一覧
入門編 | |
---|---|
縦 | オミットコード |
インバージョンコード | |
モーダルインターチェンジ | |
横 | サブファイブコード |
コンスタントストラクチャー | |
初級編 | |
縦 | テンションコード |
裏コード | |
ドミナント7thコードの代理 | |
横 | ツーファイブコード |
ペダルポイント | |
中上級編 | |
縦 | ハイブリッドコード |
4度堆積コード | |
横 | 借用コード |
ベースモーションとボイシング |
※各項目にリンクします。
※コードについての基礎知識は、こちらのシリーズ記事で詳しく解説しています。
入門編
オミットコード
コードの一部の音を省略することで、響きをスッキリさせるテクニックです。
特にジャズやR&Bでは、「5th(五度)」や「3rd(三度)」 を抜くことがよくあります。
【例】
Cmaj7(ド・ミ・ソ・シ)
⇨Cmaj7 omit5(ド・ミ・シ)
この場合、5度の音「ソ」を省略しています。
※度数については、こちらの記事で詳しく解説しています。
インバージョンコード
コードのベース音(最低音)をコードの中の他の音に変えるテクニックです。
【例】
G(ソ・シ・レ)
⇨G/B(シ・レ・ソ)
ベース音がソからシに変わっています。
インバージョンはコードの「横」の考え方との組み合わせで効果を発揮します。
例えば次の例のようにコード進行を変更すると、ベースの音が近い音同士で隣り合うため、コード進行が滑らかな印象になります。
【例】
C→G→Am
⇨C→G/B→Am
※インバージョンなどの分数コードについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
モーダルインターチェンジ
ベース音が同じまま、コードの形を変えるだけでもおしゃれになる場合があります。
【例】
FM7(ファ・ラ・ド・ミ)
⇨Fm7(ファ・ラ♭・ド・ミ♭)
こちらもコード進行の横の流れの中で聴くと効果がわかりやすいです。
【例】
Dm7→FM7→Em7→A7
⇨Dm7→Fm7→Em7→A7
2番目のコードについて、ベース音が同じままコード形をメジャーセブンからマイナーセブンに変更しています。
※モーダルインターチェンジについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
サブファイブコード
あるコードの前に、ベース音が半音上のドミナントセブンスコードを挿入します。
【例】
Dm7→G7→CM7→Am7
⇨Dm7→G7→D♭7→CM7→Am7
この例では、CM7の前にベース音が半音上のD♭7が挿入されています。
※サブファイブコードについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
コンスタントストラクチャー
同じ形のコードを連続させるだけでおしゃれにできるテクニックです。
作り方が簡単なので初心者におすすめです。
【例】
CM7→GM7→DM7→AM7
例ではメジャーセブンスコードを連続させて進行を作っています。
※コンスタントストラクチャーについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
初級編
テンションコード
基本のコードにさらに音を加えることで、よりリッチな響きを作るテクニックです。
例えば、CM7コード(ド・ミ・ソ・シ)に「レ(D)」や「ラ(A)」を加えると、ぐっとオシャレな響きになります。
【例】
CM7(ド・ミ・ソ・シ)
⇨CM7(9)(ド・ミ・ソ・シ・レ)
CM7(13)(ド・ミ・ソ・シ・ラ)
よく使われるテンション音
メジャー・マイナー 両方のコード |
メジャーコード | マイナーコード | |
---|---|---|---|
テンション音 | 9th | 13th | 11th |
ベース音からの距離 | 半音2つ上 | 半音9つ上 | 半音5つ上 |
ベース音がドの場合 | レ | ラ | ファ |
※横スクロール→
そのほかにも、♭9th・#11th・♭13thなどのテンションがあります。
テンションの詳しい使い方は、こちらの講座でガッツリ解説してます↓
裏コード
あるコードを、ベース音が半音6個上のコードと入れ替える(ベース音ドの場合ファ#)というテクニックです。
【例】
CM7→Am7→Dm7→G7
⇨CM7→E♭7→Dm7→G7
この例ではベース音がAのコードをE♭(Aから見て半音6個上)がベースのコードに入れ替えています。
入れ替え後のコードはドミナントセブンスコードにするといい感じになりやすいです。
ドミナント7thコードの代理
ドミナントセブンスがコード進行に使われている場合、次のようなコードに置き換えるとおしゃれ感を出せます。
- オーギュメントコード
- セブンサスコード など
【例】
Dm7→G7→CM7→Am7
⇨Dm7→Gaug→CM7→Am7
Dm7→G7sus→CM7→Am7
ツーファイブコード
あるコード進行の前に、ベース音が4度づつ上昇していくコードを挿入します。
マイナーセブンスとドミナントセブンスを挿入するのが定番です。
【例】
CM7→FM7
⇨CM7→Gm7→C7→FM7
この例では、FM7のベース音Fに向かって4度づつ上昇するように、G→Cというベース音のコードを前に挿入しています。
コードのカタチは定番のマイナーセブンス→ドミナントセブンスの順に当てはめています。
※ツーファイブコードについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ペダルポイント
ベース音を変えないままコード進行を作るテクニックです。
コードが進行しているようでしていないような、不思議なニュアンスがおしゃれさを演出してくれます。
【例】
Dm7→Em7→Am7→CM7
⇨Dm7→Em7/D→Am7/D→CM7/D
例では全てのコードのベース音をDで固定し、ベース音以外の音を変えることでコード進行を作っています。
作るポイントは、それぞれのコードに共通して入っている音やテンション音を選び出してベース音に設定することです。
※ペダルポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
中上級編
ハイブリッドコード
インバージョンコードの応用編のようなコードです。
ベース音をコードの構成音以外の音にして分数コードを作ります。
ベース音に設定する音はそのコードのテンション音にするとおしゃれになりやすいです。
【例】
CM7(ド・ミ・ソ・シ)
⇨CM7/D(レ・ド・ミ・ソ・シ)
4度堆積コード
コードは通常、音を3度づつ重ねて作られますが、4度堆積コードは音を4度間隔で積み上げて作るコードです。
浮遊感のある独特な雰囲気のコードを作ることができます。
【例】
通常のCm7(ド・ミ♭・ソ・シ♭)
⇨4度堆積のCm7(ド・ファ・シ♭・ミ♭)
4度堆積では、ド→ファ→シ♭→ミ♭と4度上の音を順番に積み重ねています。
借用コード
違う調のコードを使ってコード進行を作るテクニックです。
近親調のコードを使ってコード進行を作るとおしゃれにまとまりやすいです。
近親調とは、元の調の短3度上・4度上・5度上の調のことです。
※調について理解するにはこちらの講座がおすすめ↓
【例】
CM7→Dm7→Em7→G7
⇨CM7→D7→E♭M7→Gm7
例のコード進行はもともと調がキーCですが、変更後の進行は赤字の部分が、キーC以外からのコードに置き換えられています。
- D7:キーGから借用
- E♭M7:キーE♭から借用
- Gm7:キーFから借用
※借用コードについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ベースモーションとボイシング
ベースの動きだけを先に決めてコード進行を作っていきます。
自由な発想でコードを進めることで、おしゃれなコード進行が出来上がりやすいです。
※ベースモーションについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
【例】
Am7→GM7→Fm7→E♭7
この例を作ったときは、まず全音ずつ下降していくベース音を先に設定しました。
→A→G→F→E♭
次に、各ベース音に自由にコードの形を当てはめています。
→Am7→GM7→Fm7→E♭7
コードの形を考える際は、1つ前のコードから音の動きが少ない形のコードを選ぶとおしゃれになりやすいです。
※詳しくはこちらの記事で解説しています。
入門〜中上級編のテクニックにをたくさん組み合わせることで、おしゃれなコード進行がほぼ無限に作り出せるようになります。
各テクニックについてまとめて詳しく知りたい場合は、こちらの講座でまるっと学べるので参考にしてください↓
ジャンル別おしゃれなコード進行

コード進行は曲の雰囲気やジャンルに大きな影響を与えます。
おしゃれなコード進行のテクニックを使うことで、さまざまなジャンルの特徴的なサウンドを作り出すことができます。
ここでは一般的なポップスと、おしゃれなコード進行が多いジャンルとして、ジャズ・R&B/ネオソウル・シティポップのジャンルにおけるコード進行の特徴を紹介します。
ポップス
ポップスのコード進行は、基本的にシンプルで親しみやすいものが多いです。
しかしシンプルだからこそ洗練された響きを出すために、ちょっとした工夫を加えることが重要です。
たとえばインバージョンコードを使って、滑らかで聴き心地のいい進行を作り出したり、ツーファイブや借用コードでアクセントをつけたりします。
例えば「マリーゴールド(あいみょん)」では、効果的にインバージョンコードが使われています。
【 サビのコード進行】
DM7→A/C#→Bm7→A
このようにポップスではあまり派手すぎず、聴きやすいコード進行に少しのアクセントを加えることが多いです。
ジャズ
ジャズではコード進行を豊かにするために、テンションコードやサブファイブコードなどが多く使われ、ジャズ特有のリッチで深みのある響きを作り出します。
また4度堆積コードを中心に作られた曲や、ハイブリッドコードが多用される曲もあります。
複雑なテクニックでコード進行に動きを与えることで、単調にならずジャズらしい自由な響きを楽しむことができます。
ジャズ的なコード進行が意識された「何なんw(藤井 風)」ではおしゃれなテンションコードが多用されています。
特にサビ終わり(あの時の笑顔は何なん〜)のサブファイブコードが効いてますね。
【 サビ終わりのコード進行】
Em7(9)→B♭7(9)→Am7→Am7/D
R&B/ネオソウル
モーダルインターチェンジやドミナント7thコードの代理などが多用され、柔らかく温かみのある中にも奥深さのある響きを作り出します。
洗練された浮遊感を表現するために、オミットコードやコンスタントストラクチャーが使われることもあります。
コンスタントストラクチャーが効果的な曲として、「TINTS ft. Kendrick Lamar(Anderson .Paak)」があります。
【 サビのコード進行】
DM7→AM7→EM7→BM7
サビの進行がメジャーセブンスコードのコンスタントストラクチャーでとてもおしゃれですね。
ちなみにネオソウルやR&Bでは、アコースティックな楽器やソフトなサウンドを使うことで、コードの響きをより際立たせている曲も多いです。
シティポップ
ポップスのシンプルな聞き馴染みの良さと、ジャズやR&Bっぽいおしゃれさを兼ね備えたジャンルです。
ポップスのコード進行を基礎にしながら、テンションコードやモーダルインターチェンジを適度に織り交ぜていくのがポイントになります。
ジャパニーズシティポップブームの火付け役「真夜中のドア〜Stay With Me(松原みき)」にもモーダルインターチェンジが効果的に使われています。
【 サビのコード進行】
B♭M7→Am7→A7
4度堆積コード・コンスタントストラクチャーなど、攻めたおしゃれコードを使いすぎないことを意識するとうまくいきやすいです。
リズム・メロディでおしゃれにする方法

コード進行をおしゃれにするには、リズムやメロディとのからみも重要な要素になってきます。
ここでは、リズムやメロディを使っておしゃれさを表現するための方法をそれぞれ3つづつ紹介します。
リズム
①シンコペーション・アンティシペーション
コードを鳴らすタイミングを拍のアタマから、前や後にズラすと独特のノリが生まれ、おしゃれになります。

この例の場合、コードがなるタイミングを半拍分前にずらすことによっておしゃれさを演出しています。
②ポリリズム的リズム
ポリリズムとは、異なるリズムが同時に奏でられている状態のことです。独特なグルーブやおしゃれなノリを狙って使われることがあります。
例えば次の例のように、4拍子の曲でコードチェンジのタイミングだけ3拍子にすることで、ポリリズムのような効果を狙うことができます。

ただし、すべてポリリズムで通してしまうと曲が複雑になりすぎるので、一定の周期で曲の拍子のアタマとコードチェンジのタイミングが合うようにリズムを調整(例の場合4小節目)していくのがポイントです。
③ストップタイム
ストップタイムとはいわゆるキメのフレーズのことです。
決めに合わせてコードチェンジをすることで、リズムでのおしゃれ感を表現します。

※リズムについては、こちらの記事も参考にしてください。
メロディ
①ブルーノート
メロディ音の中に半音低い音を入れ込むと、渋い感じのおしゃれさを表現できます。
例えば、次のようなフレーズを、

こんなふうに変えます。

ここで半音下がった音(♭が付いた音)はブルーノートと呼ばれる音です。
半音下げる音は、その曲のキーの3度の音と5度の音にするのがセオリーです。
※ブルーノートについては、こちらのシリーズ記事も参考にしてください。
②クロマティックアプローチ
メロディのある2つの音が全音で続いている場合、間に半音の音を入れ込むといい感じにおしゃれになります。
先ほどと同じメロデイを、

このように変えると、

半音が連続する(#が付いた音)ことになり、ジャズっぽいおしゃれなメロディに変えることができます。
③クリシェメロディ
コード進行を動かさずに、メロディを動かしておしゃれさを演出することもできます。
例えば、Cmコード1つをずっと鳴らしたまま、次のようなメロディをつけると、

メロディの動きでコードが変わっていくように感じることができます。
このようなテクニックをクリシェと言います。
ポイントは、メロディ音を半音または全音連続で変化させることです。
メロディの滑らかな動きがおしゃれさを感じさせます。
※その他メロディのテクニックは、こちらで解説しています。
初心者あるある失敗3選と解決策

おしゃれなコード進行を作る場合、初心者が陥りやすい失敗がいくつかあるのでご紹介します。
- コードの流れが不自然
- 進行が複雑すぎる
- ハーモニックリズムを考えない
失敗を避けるためには解決策を知っておくことが大切です。
3つの失敗とその解決策をそれぞれ解説していきます。
コードの流れが不自然
いくらオシャレなテクニックを使っても、コードの流れが不自然だと曲全体がうまくまとまりません。
コード流れが不自然だと、リスナーを戸惑わせ曲を聴くことをやめる原因になってしまいます。
例えばこのコード進行、
【例】
FM7(9)→DM7 omit5→E♭aug→G7
使っているコードはおしゃれなものが多いですが、コード同士のつながりに脈絡がなく、聴いていて曲の流れにノリづらいです。
【解決】ファンクションを意識
コード進行を作るときには、コードがどんな役割を持っているか(ファンクション)を意識することが大切です。
コード進行の中の各コードは基本的に、トニック(安定)・サブドミナント(中間)・ドミナント(不安定)のうちのどれかの役割を持っています。
これらをうまく組み合わせることで、自然な流れを作れます。
【例】
C/G→Fm7
→D♭7(9)→CM7(9)omit5
例の場合まず最初に「CM7→FM7→G7→CM7」という進行を考えました。
トニック(C)からサブドミナント(F)、ドミナント(G)を経て、再びトニック(C)に戻る自然な流れです。
これを基本の進行として、各コードにおしゃれにするテクニックを応用しコード進行を変化させています。
こうすることで流れがスムーズで、かつおしゃれなコード進行にすることができます。
※ファンクションについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
進行が複雑すぎる
初心者の方は、コード進行を複雑にしすぎることがよくあります。
たくさんのテクニックを使いたくなる気持ちもわかりますが、コード進行があまりにも複雑だと、聴き手にとってわかりづらくなり、リスナーが混乱する原因になります。
例えばこのコード進行、
【例】
Dm7→B♭7(13)→Bm7/D→Eaug
→Fm7→D♭7sus→F#M7→A7
【解決】ダイアトニックコードを基本にする
複雑すぎる進行を避けるためには、ダイアトニックコード(そのキーに基づいたコード)を基本にして、オシャレなテクニックを加えて発展させていくのがポイントです。
ダイアトニックコードを使うと、進行が自然で聴きやすくなります。
そこにテンションコードやスラッシュコードなどのテクニックを加えて、おしゃれさをアップさせるとよいでしょう。
※ダイアトニックコードについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ハーモニックリズムを考えない
コード進行を作るときに、ハーモニックリズム(コードをどれくらいの長さで鳴らすか)を無視してしまうこともよくあります。
コードがあまりにも長すぎたり短すぎたりすると、曲全体のバランスが崩れてしまいます。
【解決】適切な長さを知る
コードの長さは曲のリズム感や雰囲気に大きな影響を与えます。
たとえば、メロディがゆっくり進行する場合、コードも長めに保つと落ち着いた雰囲気になります。
一方、テンポが速い曲ではコードを短めに切ることで、リズム感が際立ちます。
また、コードを切り替えるタイミングも重要です。
4拍ごとにコードを変えることもあれば、2拍ごとでコードを切り替える場合もあったりします。
リズムに合わせて適切な長さを選ぶことが大切です。
さらに、おしゃれなコード進行のテクニックによっては、鳴らす長さを注意する必要があるものもあります。
例えば次の例、
【例】
B♭/C→G/F
→G♭7sus(9)→FM7(9)omit3

次のように変えるとテクニックの効果が強調され、コード進行が推進している感じがより強くなります。

サブファイブコードやツーファイブコードは、挿入先のコードより短い長さにすると効果がわかりやすくなります。
※ハーモニックリズムについては、こちらの講座でがっつり学ぶことができます。
まとめ
この記事では、おしゃれなコード進行の一覧の紹介と、自分で作り出せるようになるテクニックを説明してきました。
※一覧表はこちらからダウンロードできます。
MIDIファイルのダウンロードはこちら↓
コード進行をおしゃれにするテクニックは以下の通りです。
テクニックの一覧
入門編 | |
---|---|
縦 | オミットコード |
インバージョンコード | |
モーダルインターチェンジ | |
横 | サブファイブコード |
コンスタントストラクチャー | |
初級編 | |
縦 | テンションコード |
裏コード | |
ドミナント7thコードの代理 | |
横 | ツーファイブコード |
ペダルポイント | |
中上級編 | |
縦 | ハイブリッドコード |
4度堆積コード | |
横 | 借用コード |
ベースモーションとボイシング |
※各項目にリンクします。
まずはおしゃれコード進行の一覧の中からしっくりくるものを使って、おしゃれな響きを体に染み込ませてみてください。
そして紹介したテクニックを使って実際に自分でおしゃれなコード進行を作ってみると、より深く理解できるようになります。
さらにジャンル別のおしゃれ進行を理解して、リズムやメロディでおしゃれさを表現できるようになると完璧です。
おしゃれさを表現する方法
また初心者がハマりやすい失敗あるあるにハマらないように、注意しながら素敵なコード進行を作ってみてください。
初心者あるある失敗3選と解決策
※横スクロール→
この記事の内容を実践していけば、オリジナル曲や演奏の表現力がより磨かれ、他のミュージシャンに埋もれない個性を育てていけるようになります!
ぜひ参考にしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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