- DTMやりたいけど上手くできるか不安
- ネットではDTMやめとけ、って意見が多いけど実際どうなの?
- DTMを挫折せずに始められるには?
実際のところ、作曲にとってDTMは本当に素晴らしいツールです。
しかしネットやSNSでは「やめとけ」という意見が多くみられます。
これからDTMをやってみたいという方にとっては、不安になる状況ですね。
筆者は約15年、DTMでの作曲を行なってきました。
ゲーム音楽への楽曲提供、オリジナル曲の配信など、DTMは音楽活動に欠かせないツールとなっています。
そんな経験から、
- なぜDTMやめとけと言われるのか
- DTM作曲を成功させるには何に気をつけたらいいのか
について解説します。
よくある失敗を避け、DTM作曲を挫折せずに楽しめるようになる方法をお伝えしていきます。
DTMは、あなたの情熱や表現したい内容を自由にカタチにできる最高のツールです。
しっかりと失敗の原因を理解して、正しい方法で知識を身につけることで、あなたの音楽活動をより豊かなものにしていきましょう!
DTM作曲について、
- 始めようか悩んでいる
- 挫折した経験がある
- もっと上手くできるようになりたい
そんな方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!
このブログでは、約15年の作曲活動でゲーム音楽などへの楽曲提供も行ってきた、
シンガーソングライターのSRM.が、これまでの活動の経験をもとに、
作曲や音楽活動の悩みを解決するのに役立つ知識や情報を発信しています。
もし気に入っていただけたら、こちらの無料LINE講座にご登録をよろしくお願いします!
DTM挫折の3大要因
DTMが難しいと言われるのには、大きく分けて次の3つに原因があります。
- 機材
- スキル
- マインド
機材
DTMで使う機材には本当に多くの種類があり、さらに各メーカーから無数の機種が販売されています。
DTM機材の情報は、ネット上にあふれかえっています。
しかしDTMをこれから始めようという人にっとては、情報が多すぎて、一体何を信じたらいいかわからない、といった状況になっています。
結局、最低限何があればいいのか、自分に必要な機材は何でどうやって選べばいいのか。
機材を揃える段階は、DTMを始める前の初心者が最もつまづいてしまうポイントです。
スキル
DTMでは、さまざまなスキルが必要になります。
作曲技術以外にも、PC関連の知識やミックスやマスタリングなどと呼ばれる、音を整えるスキルも必要になってきます。
関連するスキルが膨大なうえに、それぞれの技術をどうやって身につけたらいいのかもわかりづらいです。
ネット上には情報があふれかえっていますが、内容が断片的だったり初心者には理解が難しいものが多いです。
何の知識をどうやって身につけるかについて、全体的に網羅している情報を手に入れるには、初心者にはとてもハードルが高いのが現実です。
モチベーション
DTMはさまざまなスキルを使って、作品を作り上げていく力が必要なので、満足いくものができるようになるまでに時間がかかります。
DTMを楽しめる状態になるまでに、モチベーションが低下してDTMからフェードアウトしてしまうというのも、とてもよくある挫折の理由です。
DTMをそれなりに楽しめるようになっても、自分より技術の高いミュージシャンやかっこいい曲を作る人は無数に存在します。上を見たらキリがありません。
ネットで気軽に作品を公開できる現代は、自分の作品を他人と比較して自分の音楽に自信をなくしてしまう人もとても多いです。
またDTMは基本的に、音を出せる環境で一人で黙々と作業するというカタチで進めていきます。
なので、音を出すのに適した環境を作る、一人で集中する、など状況を整えていかないとなかなか上達しません。
気軽に取り組む状況を作るのが大変なうえ自分よりもすごいDTMer(DTMで音楽を作る人のこと)と比較してしまうため、モチベーションを上げづらいというのも挫折の原因としてとても多いです。
DTM作曲やめとけ!が正解?
ではネットでよく言われるように、DTMは本当にやめておいた方がいいのでしょうか?
答えはNo.です。
DTMは作曲にとって素晴らしいツールです。
正しい方法で始めれば、あなたの音楽活動にとって強力な武器になります。
むしろ作曲をするなら、DTMは現代の音楽活動においてマストと言っていいほど重要なものになっています。
DTMやめとけ!ではなく、DTMやっとけ!が正解でしょう。
その理由について、いくつか説明します。
作曲に最強のツール
DTMは頭の中にイメージした音楽をカタチにするのに最強のツールです。
複数のパートを一人で演奏するには、DTMなしでは不可能です。
しかも自分が演奏できないパートも、PCへの打ち込みだけで演奏が再現できます。
また高価で手の届かない楽器の音色や、今までこの世に存在しなかった音色もサンプラーやシンセサイザーを使って思い通りに操ることができます。
理論上DTMの表現の範囲は無限大です。
これほど音楽の表現に適したツールは他にありません。
現代の音楽の主流
プロであれアマチュアであれ、現代の音楽の主戦場はインターネット上です。
そしてDTMは、インターネット上での音楽活動ととても相性がいいです。
最終的に出来上がった音源は、直接インターネット上に公開できるデジタルデータとして保存されます。
DTMと同じPCの画面上から、YouTube.やSpotify.などにアップロードできる便利さは、スタジオレコーディングなどにはないスムーズな活動を実現してくれます。
またデジタルデータでの音源のやり取りは、バンド仲間やクライアントなどとのやりとりにもとても便利です。
音楽を仕事にする場合、DTMでの作業とデータでのやり取りはマストと言っていいでしょう。
また、DTM上でのサンプラーやシンセサイザーを使った音作りは、流行のサウンドや最新のビートに大きな影響を与えています。
このような「今の音」の音楽を作ることができるのもDTMの魅力の一つです。
音楽の総合力が上がる
DTMで作曲することで、音楽の総合力は確実に上がります。
自分が演奏できる楽器以外の知識や全体をまとめるアレンジ力、シンセサイザーなどで音色を作ったりいい音色を判断する能力など、DTMには音楽スキルの向上に必要な要素がたくさんあります。
また音楽に限らず、PC周りの設定や仕組みの知識、PC操作の技術などは今の時代、仕事や生活のどんな場面でも役立つスキルと言えるでしょう。
PCをメインに行うDTMは、音楽スキルと共にIT技術についても高めることができます。
ここで挙げただけでもDTMにはたくさんのメリットがあります。
とはいえ、最初に説明したようにDTMを始めるハードルが高いのも事実です。
挫折せずにDTMをするにはどうしたらいいのか。
DTM作曲を成功させるための5ステップについて、次から解説していきます。
成功するDTM作曲の5ステップ
DTM作曲の挫折を避けるには、3つの挫折原因それぞれについて、次のように対処していくのがポイントです。
機材
①知る
②集中する
スキル
③2つに分ける
④適切に学ぶ
モチベーション
⑤6つのマインドをチェック
この5つを順番に攻略していくのが、DTM作曲が成功する秘訣です。
Step1:最低限のものを知る
機材の情報は世の中にあふれすぎているため、自分に本当に必要なもの何なのかがわかりづらくなっています。
機材での挫折を避けるためには、まずは本当に最低限必要なものをきちんと知るということが重要です。
筆者の約15年のDTM経験から、最低限必要なものは以下4種類だけです。
- パソコンとDAW
- オーディオインターフェイス
- MIDIキーボード
- スピーカー(またはヘッドホン)
これに歌を歌う場合はマイク、楽器を弾く場合はそれぞれの楽器が必要になっていくる、といった感じです。
パソコンとDAW
DTMの中心になるパソコンは、最も重要な機材です。
MacでもWindowsでも可能ですが、なるべく最新のものを使う方がいいです。
古いものだと、マシンのパワーが足りなかったり容量が足りなかったりして、結局買い換えることになってしまう危険があります。
DAWは音楽制作ソフトのことで、CubaseやStudio One、Logic proなどが有名です。
制作での操作は基本全てDAW上で行うので、自分に合うものをしっかり吟味しましょう。
ほとんどのDAWは無料版があるので、操作感など試してから使うものを決めましょう。
DAWごとに画面や操作方法が微妙に違うので、1度使うDAWを決めたら基本同じDAWを使い続けたほうが効率がいいです。
違うDAWに乗り換えるのは、操作を覚え直すなど手間と時間がかかってしまいます。
オーディオインターフェイス
歌やギターなど、生の演奏をした音をパソコンに取り込むための機材です。
DTMといえばDAWとオーディオインターフェイスというほど基本的な機材です。
ちなみにデジタル音や打ち込みだけで曲を作る、生音を全く使わないという場合も、DAW内で打ち込んだ音をスピーカーやヘッドホンから流すために持っていた方がいい機材です。
MIDIキーボード
DAW内で音を打ち込むためのキーボードです。見た目はほぼ演奏用キーボード(鍵盤)と同じです。
演奏用のキーボードをすでに持っている場合、USB端子でパソコンと接続できればMIDIキーボードとして使用できます。
鍵盤の数や使用感で合うものを選ぶのが基本ですが、オーディオインターフェイスやスピーカーと違い音質には全く影響しないため、安いものでもしっかり動作すれば特に問題ありません。
スピーカー(またはヘッドホン)
DAWで作った曲を確認するためにスピーカーかヘッドフォンはマストです。
実はDTMにおいては、パソコンとDAWの次に重要なのがスピーカーです。
いくらいい曲を打ち込んでも、しっかりした音で確認できなければ、本当にいい曲になったのかどうか判断ができません。
スピーカーは自分の曲のクオリテイを判断する唯一の命綱です。
もしDTMでどこにお金をかけるかと聞かれたら、パソコンとスピーカーと答えると思います。
なので、しっかりと実際の音を確認できるという意味で、ヘッドホンよりはスピーカーをおすすめします。
ただ、大きい音を出せる環境にないという場合が多いと思うので、スピーカーの代わりにヘッドホンを検討するのもありです。
また現代は音楽を聴くときは、ほとんどがイヤホンやヘッドホンなので、どんなふうに聴こえているかという確認の意味でヘッドホンを持っておくのも大切です。
Step2:必要なものだけに集中
世の中には他にも魅力的な機材がたくさん存在しています。
ですがまずは、必要最低限のものに集中しましょう。
これも必要かも、あれもあったら便利そう、とさまざまな機材の情報を見ているうちに、本当に必要なものを見失ってしまいます。
大切なのは、あなたの音楽を豊かに表現すること。
そのためにまずはDTMを楽しく使いこなせるようになること。
なのでまずは、
- パソコンとDAW(音楽制作ソフト)
- オーディオインターフェイス
- MIDIキーボード
- スピーカー(またはヘッドホン)
の4つに集中して、それぞれを使いこなせるようになることを優先しましょう。
他の機能や機材について考えるのはそれからです。
音質についても一定水準を確保できていればまずは大丈夫です。
最低限の機材に集中してDTMに慣れることを優先してください。
音質の向上は、慣れてきてから徐々に考えましょう。
検証15年!おすすめ機材を紹介
とはいえ、まずはどれを選べばいいかわからない、という方もいると思います。
そこで筆者が15年近い経験の中で実際に使って、これはいい!と思った機材、使い続けている機材を紹介します。
4つの基本的な機材について、①筆者がDTMの初期に使ってスキルアップにつながったもの、②いま実際に使っていて役立っているもの、の2種類を紹介していきます。
これからDTMを始める方や、いまより良い環境で制作を進めたい方の参考になればと思います。
⚫︎パソコンとDAW(音楽制作ソフト)
筆者は今も初期も一貫して、MacとLogic proを使っています。
どちらもApple製品ですが、やはりAppleは音楽やデザインなどクリエイティブな作業と相性がいいです。
見た目も綺麗で操作がわかりやすく、パソコン周りの設定自体も複雑さが少ないイメージです。
パソコンについては、初期はMac miniを使っていました。
モニターやキーボードがついていない分、値段が他のMacより安くDTMを始めるのにぴったりです。
その割にバソコンとしての能力は他のMacに劣りません。
モニターやキーボードが安いものを探せれば比較的リーズナブルにMacでDTMを始められます。
現在は、Mac Book Proを使用しています。
DTMというと机に座って大きい画面で操作するというイメージがありますが、ノート型にすることによってスタジオに持ち込んだりライブ時の取り回しにも便利になります。
もちろんバソコンとしての能力も十分です。
DAWについてはLogic proがとてもおすすめです。
Apple純正のDAWで操作性が抜群なのと、標準で入っている楽器の音色の質がかなりいいです。
音色を買い足さなくても一定のクオリティの曲ができてしまうほどです。
Logic pro.には無料版のGarageBandがあるので試してみてください。
ちなみにGarageBandはiPhoneやiPadでも使えます。
【GarageBand(Mac)】
【GarageBand(iPhone・iPad)】
⚫︎オーディオインターフェイス
初期はこちらを使っていました。
【ALLEN&HEATH ( アレンアンドヒース ) / ZED-10 アナログミキサー】
オーディオインターフェイスとアナログミキサーが一体になっているモデルです。
音質も良く、値段もそこそこなのでDTMを始めるにはお手頃です。
ミキサーと一体になっているので、ボーカルとギター録音を同時に行ったりライブで使えたりもして便利です。
現在はこちらを使用しています。
【RME ( アールエムイー ) / Babyface Pro FS オーディオインターフェイス】
プロも多く使用しているメーカーの機材で音質は一級品です。
コンパクトで使いやすく、作りも強いので持ち運びにも便利です。
とりあえずこれをもっておけばオーディオインターフェイスは問題なし!と言えるほど絶大な信頼を寄せて使っています。
⚫︎MIDIキーボード
初期はもともと持っていた演奏用のキーボードをMIDIキーボードとして兼用していました。
キーボード自体は音質に影響しないため、操作性が合えばどの商品でも問題ありません。
鍵盤の数・使用感・大きさや重さ・値段など自分に合うものを探しましょう。
ちなみに現在はこちらを使っています。
【KORG ( コルグ ) / KROSS2-61-MB 61鍵キーボードシンセサイザー】
ライブで使うキーボードと兼用です。
61鍵あるのにとても軽く、場所も取らないのでライブ用とDTM用どちらにも便利です。
⚫︎スピーカー(またはヘッドホン)
今も初期も一貫してこちらをメインに使っています。
【FOSTEX / プロフェッショナル・スタジオ・ モニタースピーカー PM0.4n(MB)】
Fostexはミュージシャンから絶大な信頼を得ている音響メーカーです。
Fostexの製品を選んでおけばとりあえずハズすことはないというくらい、バランスのいい音を出してくれます。
筆者も約15年、信頼して使い続けているメーカーです。
ちなみにサブとしてこちらも持っています。
【FOSTEX / パーソナル・アクティブスピーカー・システム PM0.3(B)】
ヘッドフォンについては、初期はこちらを使っていました。
【CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CPH7000 密閉型モニターヘッドホン】
ヘッドホンは、あくまでサブなので安価なもので音のいいものを選びました。
値段の割に音の分離がよく、モニター用に最適です。
現在はこちらを使っています。
【YAMAHA ( ヤマハ ) / HPH-MT8 スタジオモニターヘッドホン】
音の再現度が高いです。バランスがいいので曲のクオリティを判断するのにとても適しています。
紹介した機材の中から自分に合うものを選べば、基本の機材についてハズすことはないと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
Step3:スキルを2つに分ける
スキルについて挫折しないためには、
- 必要なスキルを知ること
- スキルを適切に学ぶこと
が重要です。
まずはDTMに必要なスキルを正しく知っていきましょう。
DTMで必要なスキルは主に次の2つに分けられます。
- クリエイター系スキル
- エンジニア系スキル
DTMで作品を作る流れとともに2つのスキルの詳細について説明していきます。
DTM作曲の流れ
DTM作曲の流れは大まかに次の通りです。
- 曲作り:作詞・作曲
- アレンジ:編曲
- 打ち込み:音作り
- 録音:レコーディング・歌唱・演奏
- 整音:ミックス
- 2Mix化:マスタリング
このうちピンク色で示した部分がクリエーター系、 緑色で示した部分がエンジニア系のスキルです。
①曲作り
まずはDTMで制作する曲のメロディやコード、歌詞を作ります。
②アレンジ
そして作った曲に伴奏やリズム楽器などを考えていくアレンジ作業があります。
③打ち込み
次にアレンジに基づいて、DAWで音色を作りフレーズを打ち込んでいきます。
④録音
ボーカルや生演奏の音を入れる場合は録音も必要になります。
歌ったり楽器を弾いたりするのはクリーエター系、レコーディングの操作や機材の設定などはエンジニア系のスキルになります。
⑤整音
全てのパートの打ち込みや録音が終わったら、全体の音のバランスや音色を整えるミックスの作業をします。
⑥2Mix化
最後に、音量や音質の調整などをするマスタリング作業をして、楽曲のデジタルデータが完成します。
⚫︎それぞれに必要なスキル
クリエーター系のスキルとしては、作詞・作曲・編曲(必要に応じて歌唱・演奏)などのスキルが必要になります。
エンジニア系のスキルは、音作り・レコーディング・ミックス・マスタリングなどがあります。
クリエーター系のスキルは、DAWというよりは五線譜や楽器などを使って行われる作業です。
0から何かを生み出して表現するという要素が強く、音楽表現の核心を創作していく、クリエイティブな側面がメインになります。
エンジニア系のスキルは、主にDAW上で行われる作業で、クリエイティブな側面と技術的な側面の両方が必要になります。
周波数や数値設定など、どちらかというと理系の知識も多く必要になってくる分野です。
学校の科目でイメージすると、クリーエー系は「音楽+国語の時間」、エンジニア系は「音楽+理科の時間」みたいな感じです。
得意な方だけでもいい
二つのスキルについて、自分はどちらが向いているか考えてみるのが重要です。
得意な方・興味のある方のスキルを深め、そうでない方のスキルは無理して深追いしないということも大切です。
全て一人でやろうとすると、覚えることが膨大なため挫折につながりやすいです。
好きな分野は自分の強みとして深めて、不得意な分野は最低限だけ覚えて対応するのが上手くやるポイントです。
例えば、クリエーター系が得意な人は、アレンジまでは自分でやるけどミックスやマスタリングは人に頼む、またはAIを利用する、という手もあります。
シンガーソングライター系のミュージシャンに多いスタイルではないでしょうか。
エンジニア系が得な人は、曲のイメージや音色を伝えて他の人に作詞作曲してもらう、またはAIに作曲させる。
音作りやミックス・マスタリングはこだわって自分でやる、などの方法が考えられます。
このタイプの場合は、カバーやリミックスなどでも強みを発揮しやすいです。
Step4:適切な場所で学ぶ
2つのスキルは、ただDAWを触っていれば身につくものでもありません。
どこかで適切に学ぶ必要があります。
ネットやSNSの情報は断片的なものが多く、なかなか体系的に学ぶのが大変で探すのにも時間がかかってしまいます。
必要なスキルが過不足なくまとまって学べる場所を探して、効率よく学んでいかないとDTMを挫折することになりかねません。
クリエーター系スキルを無料で学ぶ
まずクリエーター系のスキルについては、このブログ(するめミュージック)でたくさんの情報を発信しているので、ぜひ参考にしてください。
特に作曲・作詞・編曲に関する知識やテクニックを重点的に学ぶことができます。
例えばこんな記事を参考にしてみてください。
また無料のLINE講座として、作曲・編曲の基本となる音楽理論の基礎講座を配信しています。
この講座を学べば、初級の音楽理論はほぼ全て学ぶことができるようにまとめてあります。
こちらも是非使ってみてください。
エンジニア系スキルはスクール一択
次にエンジニア系のスキルですが、こちらはスクールで学ぶのがおすすめです。
エンジニア系のスキルは、DAWソフトやシンセサイザー・コンプレッサーやリバーブなどさまざまなプラグインなどを、実際に音を出しながら学ぶ必要があります。
そのため、ネットなどの一方的な情報では実践を積む経験が出来ずなかなか理解が進まないのが現実です。
また覚える内容も多く複雑なので、一人で学ぼうとすると最初はほぼ全員が挫折します。
一人でスキルを身につけられるのは、よほどの天才か理系の知識に超詳しい人くらいでしょう。
スクールで学べば、複雑な知識をわかりやすく自分に合わせた形で教えてもらえるうえに、実際に音を出しながらスキルを学ぶ実践を積むことができます。
また、講師や生徒仲間など一緒に学ぶ人がいることで、あきらめずに続けることができるのもいいところです。
以下におすすめのDTMスクールを載せておきます。
⚫︎椿音楽教室
全国200ヵ所以上のスタジオとオンラインでも学べるスクールです。
講師が担当制なので、毎回同じ講師からレッスンが受けられます。
エンジニア系のスキルは、段階を追って基礎から順番に学ばないと理解が難しいため、同じ講師がしっかりとカリキュラムを組んでくれるスクールで学ぶ方が効率がいいです。
バークリー音大卒など、講師陣の経歴の信頼度が高いのもポイントです。
⚫︎EYS音楽教室
場所・時間・講師を毎回自由に選べるオールフリー制と、講師は固定でレッスンの振替が無料でできる固定制の2種類の受け方ができるのが特徴です。
レッスンの日付や曜日が固定されていると、予定が合わなくて続かないということがよくあります。
予定が組みやすいスクールは継続のしやすさで長期的に見ると、勉強の効率がいいです。
さらに、楽器が無料でもらえるのもこのスクールのすごいところです。
名前 | EYS音楽教室 |
おすすめ度 | |
レッスン 形式 | 個別、グループ、オンライン |
場所 | 全国30ヶ所以上、オンライン |
時間 (1コマ) | 55分 |
料金 (1コマ) | 6,240円~ |
特徴 | 予定に融通が利きやすい 楽器が無料でもらえる 講師は固定でも毎回変えてもOK |
オンラインがメインのスクールで、24時間365日レッスン可能です。講師と直接DMで予定調整もできるので、自由度が高いです。
またレッスン動画などが無料で500本以上視聴できるので、自主勉強のためのコンテンツも充実しています。
月額3,300円〜と価格が安いところも魅力です。
名前 | オルコネ |
おすすめ度 | |
レッスン形式 | オンライン、個別、訪問 |
場所 | オンライン、都内近郊 |
時間 (1コマ) | 25分〜120分 |
料金 (月額) | 3,300円〜 |
特徴 | 料金が安い 予定に融通が利きやすい コンテンツが充実してる |
それぞれの特徴を確認して、自分に合うところを選んでみてください。
どのスクールも無料体験レッスンをやっているので、まずはお試しで体験してみるのがいいでしょう。
無料でスクールの雰囲気が知れて、スキルの知識まで教えてもらえるので得しかありません。
是非やってみてください。
Step5:成功の6つのマインド
成功するDTM作曲の最後のステップは、モチベーションへの対処です。
DTMのモチベーションを落とさないためには、次の6つのポイントをチェックしてみてください。
- 目的
- 目標
- ハードル設定
- インプット
- 適性
- 環境
①DTMをやる目的は?
そもそもなぜDTMをやりたいと思ったのか、はっきりと言葉にしておくことが大切です。
- 憧れのアーティストのような曲が作りたい
- 作曲家として仕事をしたい
- YouTube.で発表したい
などなど。人によっていろいろなきっかけがあると思います。
DTMを始める原動力を忘れないことで、機材を揃える手間や覚えなければいけない知識の多さなどに、モチベーションを奪われないで済みます。
DTMをやることで、なってみたい「理想の状態」を常に頭の中に思い描くようにしましょう。
情熱の源を明確にしておくことで、継続する力を強くすることができます。
②直近の目標は?
目的がはっきりしていても、何かしらの目標がないと目の前の作業へのモチベーションが上がりません。
- 来週までにバンドメンバーに曲を聞かせなきゃいけない
- コンテストの締切が来月まで
など、いついつまでに具体的にこれこれを仕上げなければならない、という予定があることで、モチベーションを保たざるを得ないような状況を作ると上手くいきます。
一人で活動していて特にそんな締切がないという人は、自分で作ってしまいましょう。
- 毎月1曲YouTube.にアップすると決めて予定を入れてしまう
- いついつまでに新曲を発表しますとSNSで先に宣言してしまう
など、一人でも目標を設定する方法はいろいろあります。
※目的や目標に設定については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
③ハードル設定は適切?
モチベーションが下がる1番の原因とも言えるのが、他人の作品と比べてしまう、というものです。
自分の今のスキルと他人の楽曲を冷静に判断して、今の自分ならどのくらいできていればOKなのか、適切なハードルを設定しましょう。
例えば、作曲歴10年以上のプロと最近DTMを始めた自分の曲を比べるのは、いくら何でも無理があります。
今の自分のスキルなら、このくらいできればOK。
他人の曲とは比べず、むしろいいところを盗む、くらいのマインドでいるとモチベーションが下がりづらいです。
ハードル設定は他の人と比べる他人軸よりも、自分のスキルと向き合った自分軸で考えた方が、メンタルをやられなくて済みます。
※自分の曲との向き合い方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
④インプット足りてる?
いくらDTMを頑張るぞ!と意気込んでも何も学ばなかったり準備してなければ、いい結果は出ません。
スキルの勉強だけでなく、いろんなジャンルの音楽を聴く、アイデアを刺激してくれるさまざまなアートに触れる、などインプットの方法はたくさんあります。
DTMやるぞ!と取り組んでも何も曲のアイデアが浮かばず、モチベーションが下がりそうなときは、そもそもインプットが足りてるか、最近の自分を少し振り返ってみるといいと思います。
※インプットとモチベーションについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
⑤適性に合ったやり方してる?
DTMは基本的に一人での作業になります。
また最終的に曲をデジタルデータにまとめていく作業なので、どうしてもIT関係のスキルやパソコンの作業などデジタル環境での作業が必要になってきます。
なので一人で黙々と作業するのが向いていない、デジタル関係の知識や作業が苦手、という人はDTMのやり方を工夫しなければなりません。
自分の適正に合ったやり方を探さないと、モチベーションが保てずに挫折してしまう可能性が高くなります。
例えば他の仲間と共作をする、苦手な作業の部分は専門のエンジニア等に外注することなどを考えるといいと思います。
自分の適正に合わないことを無理に続けようとするとモチベーションが下がります。
DTMをやる目的をしっかり達成できれば、やり方は何でも構わないのです。
苦手を手放して、楽しくスムーズなDTM活動をしましょう。
※他の人との共作については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
⑥環境を整えてる?
DTMは作業を始めるまでに、パソコンを立ち上げたり場合によってはマイクなどをセッティングしたり、それなりの準備の時間がかかります。
モチベーションが下がり気味のときは、そんな準備でさえも面倒になって、作業開始まで辿り着けないということが起こりがちです。
DTMの作業をすぐに開始できるような環境を整えることで、そんな失敗を避けることができます。
環境を整えるには、物理的なものと時間的なものがあります。
物理的な整え方としては、機材へのアクセスを最短にしておくこと。
例えば、常にマイクを立てっぱなしにしておく、楽器類はイスから立たずに手に取れる位置に置く、作業する机の周りを常に整頓する、など。
小さな便利を増やすことの積み重ねが物理的な環境を整える際のポイントです。
次に時間的な整え方としては、スケジュール管理をしっかりすることです。
作業をする時間を毎週何曜の何時と固定してしまうなど、DTMをルーティン化するような生活スケジュールを組めると挫折しにくいです。
注意すべきなのは、DTMのために睡眠時間を削らないこと。
寝不足だとクリエィティブな発想力がめちゃくちゃ下がります。
睡眠時間を削るよりは、隙間時間を見つけてうまく利用しましょう。
※環境の整備については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
まとめ
この記事では、「DTM作曲やめとけ」といわれる理由について、よくある挫折理由3選と成功のための5ステップを解説しました。
初心者によくある挫折理由としては、
の3つを説明しました。
しかしDTMは作曲にとって素晴らしいツールで、DTMやめとけ!ではなく、むしろDTMやっとけ!が正解です。
その理由として、
を挙げて解説しました。
DTM作曲を成功には、
の5ステップの攻略が重要です。
6つのチェックポイントは、
でした。
この記事の内容を実践することで、DTM作曲を挫折せずに続けられるようになっていきます。
ぜひDTM作曲を楽しんで、あなたの情熱をカタチにしてみてください!
するめミュージックでは、あなたの作曲や音楽活動をサポートする情報をたくさん発信していますので、ぜひ活用してください。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。